鈴鹿セブンマウンテンで未踏の最後、鎌ヶ岳を登った。九州北部に集中豪雨をもたらした前線の影響で、この週末も山の天気が心配されたが何とか雨を免れることはできた。しかし高湿度の中、多量の汗を絞られることとなり、雨に降られるよりも全身ズブ濡れとなってしまった。
鎌ヶ岳へは標高877mの武平峠から登るのが最短ルートで、最近では一般的のようである。今回はお手軽登山を嫌い、湯の山温泉からマイナールートの「馬の背尾根」を登るコースを選んだ。起終点となる御在所ロープウェイ駐車場には725着、738出発する。まずは三岳寺を目指し、道路を下ってから温泉街の道を上がる。三岳寺裏手の遊歩道を登るが、これは既に尾根の末端だ。石仏を見ながら最上部に上がると「馬の背尾根登山口」の看板があり、806山に入る。
急傾斜の尾根筋をドンドン登り高度を上げてゆく。汗が噴き出すが湿度は高くて風も無く、乾かない。850「湯の峰(717m)」で一服するが既にドボドボ状態だ。ここからはアップダウンを繰り返す。地面は鈴鹿山地特有の花崗岩の風化したザレ道が多く、下り坂では特に神経を使う。筆者も靴を滑らせて一回転倒してしまった。その後もキツイ登りを何度かこなし、1005「白ハゲ」を通過。ここは花崗岩の巨石とザレ地帯だ。周囲の霧は時々晴れて、鎌ヶ岳が高く望める。1036岳峠に到着。鎌ヶ岳は槍ヶ岳のように頂上部が尖っており、岳峠はその直下である。岩の間を縫うように登り、段差の大きい岩を乗越えて1050山頂に立つ。
山頂部は南北に細長く、北側の一角に陣取って昼食休憩とした。次々と登山者がやって来るが、ほとんどは武平峠からの人達で割と涼しい顔をしており、思わず当方の濡れ鼠状態と比較してしまう。例の「スイスイパスタ」を作っていると、他の登山者が珍しがって作り方などを聞いて来る。こちらも自慢げに解説してあげると写真まで撮られてしまった。
下山は「長石尾根」ルートである。1155下山開始したが、最初はザレ道の急坂、途中からは激下り。ストックを収納し立ち木や根に掴まりながら下る。ここでは冷や汗の連続で、再び濡れ鼠だ。1355舗装道路に下山して1427駐車場に無事帰着した。あまりの発汗に衣類はもちろん新品のリュックも汗まみれとなってしまった。湯の山温泉のグリーンホテルで入浴し、ようやく生き返り18時過ぎに帰宅した。
お奨め度=4
馬の背尾根コースは昭文社の地図では点線であるが、踏み跡明瞭で問題はない。しかし道標はほとんど無く、テープのみが頼りである。下りに使った長石尾根コースを含め、中級以上と思われる。頂上以外では上り下りとも誰にも出会わなかった。
<ミステリーランチ スクリー>写真は左をご参照下さい。
登山用品店を見ていたら「ミステリーランチ」なる知らないブランドに気付いた。すると店員が寄って来て特徴だと言う背面長調節機能をデモしてくれ、それを背負うとフィット感が素晴らしい。もう一つの特徴である3ジップデザインにも惹かれ、衝動買いしてしまった(税別23,000円)。以下は本品の宣伝文句である。
■容量:38L
■重量:1420g
■素材:420D Robic ナイロン
- ○アメリカのリュックメーカーであるミステリーランチは米軍特殊部隊を中心に多数の採用実績がある。
- ○独自の背面調整機能「フューチュラヨークシステム」を採用。
- ○最上級の安定性を誇るフレームと、3ジップデザインの快適なパッキング性能を備える。3ジップデザインは、バックパック内を隅々まで見ることができる。底の方にパッキングした物を取り出すのも簡単!
- ○雨蓋部分のポケットは2段。サイドには、ストラップと干渉しないメッシュポケット。ウエストハーネスには、小さいながらポケットが付く。
- ○全てのジッパーに、止水ジップを使用。少々の雨ではザックカバーの必要がない。なお、ザックカバーは付属していない。
- ○ボトム部分は、衝撃や摩擦に強いダブルレイヤードディファレンシャルボトム採用。