低山徘徊の記録



M2017 updated 2017-12-23

2017年のGW最終日、天気が良いとの予報だったため山行を検討したが、帰省渋滞に巻き込まれたくないので比較的近間の京都北山に行ってきた。「京都北山」という言葉は今西錦司博士(登山と探検のパイオニア)が名付けたものだそうだ。今回ルート上には博士のレリーフが設置された岩がある。

 高槻を645出発、まだ朝早い時間なので京都市内を通過し国道162号線を北上、途中から府道を経由し持越峠を越えて雲ヶ畑に出る。ここは桟敷ヶ岳への登山口でもあるが、1kmほど南下して出合橋から中津川林道に入る。今回予定の周回ルートの起終点である松尾谷出合までクルマで入ることができた。路傍の空地に駐車し832出発。

 この地域では五月初旬にクリンソウが咲くとのことで、周囲をキョロキョロしながら林道を歩く。すると沢沿いの陽当たりの良い場所に早速発見。根元の大きな葉と、いくつもの花が円形に咲くのが特徴で可愛らしい。今回の山行ではこの花を見るのも目的だったので、一眼レフを持参した。かなり時代物のNikon D300だが、絞り開放による背景ボケなどの画が撮れるのはコンパクトデジカメではできない芸当だ。

 さらに林道を遡ると朽ちた麗杉荘を過ぎて926ようやく山道に入る。幅の狭い木橋を渡り柳谷峠へ向う。この沢沿いのルートは右岸/左岸へと10回以上徒渉を繰り返す。949今西錦司氏のレリーフに到着。それは沢の右岸3mほど上の岩に嵌め込まれているが、うっかりすると気付かずに通り過ぎてしまいそうだ。少し先に初めての明瞭な魚谷山への道標が現れて安心。だんだんと傾斜が強くなり1012柳谷峠に登り着き小休憩。

 柳谷峠を出ると、ヤマツツジがあちこちに咲いている。これを撮影しながら高度を上げるとあっけなく魚谷山に到着した(1029)。昼食休憩をとり、1124下山にかかるが10分で魚谷峠に下る。ここからは林道を一時間弱歩き1230駐車地に帰還した。



お奨め度=4。この時期は新緑が美しい。またクリンソウも見事な花を咲かせていたが、最盛期にはまだ少し早い様子であった。上り下りとも林道歩きが長いが、とても気持ちのよい山でお奨めだ。出会った登山者は3名。


2017-No.18(2017.05.07)
京都市左京区
総歩行距離=8.87Km
累積標高差;+534m


 


松尾谷出合までクルマで乗り入れ可能。路肩に駐車(3台ほど、無料)。トイレは山中含め無し。


 今回はパスタを試した。山でスパゲッティを茹でるとなると、時間を要する上に茹で汁がムダになるのが最大の問題である。これを克服する方法がないかネットで調べると良い情報が得られた。それは「スイスイパスタ」というものを使う方法で、スイスイパスタとは予め乾燥パスタを水に浸けて吸水させたものである。これを山に持って行き少量の湯で茹でるという調理方法だ。前夜1.6mmのスパゲッティを水に1.5時間浸漬すると、なんと水を吸ったパスタは黄色が白色となり少し膨張する。水を切ってジップロックに入れ冷蔵庫に保管。翌日は冷媒と共に山行した。
 さて、元のパスタ100gに対し、100mlの水を加えてバーナーで加熱。するとわずか5分ほどで白かったスイスイパスタが黄色に変わり、見慣れたスパゲッティ色となる。同じコッヘル(鍋)にバターとQPのミートソースを加えて和えれば出来上がり。お味は…想像以上に美味しい。パスタはしっかりとコシがありアルデンテである。パスタソースも品質が高く、あっという間に食べ終えてしまった。今回試した方法は、NHKの「ためしてガッテン」で紹介されたものだそうだが、素晴らしい手法で簡便だ。ラーメンを作るよりも簡単にでき、使う水も少なくて済む。定番の「山頂ラーメン」メニューとなりそうである。

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