2013年11月16日 御在所岳
ございしょだけ(1210m)
鈴鹿山系の御在所岳は岩場が多く、関西では著名な山である。とは言え、三重県にあるので高槻からは遠く(実際は新名神高速道路のおかげで時間的には近い)、アプローチしづらい印象がある。筆者は過去に登ったことがあるが、再度出かけてみた。改めて登ってみると岩の連続で非常に楽しく面白い山で、人気のある理由が良く分かった気がした。
朝五時に高槻発、大山崎から京滋バイパス、新名神、伊勢湾岸道を走り四日市ICで降りる。国道477線を湯の山温泉方面に向かい、そのまま鈴鹿スカイラインに入る。10分程で中道登山口近くにある駐車場に到着(645)。駐車場は、既に七割近く埋まっており御在所岳の人気が見て取れる。
支度をして655出発。舗装道路を3分歩くと登山口だ。クルマから降りてすぐの登り、それも最初から急登なので息の調子がつかめない。御在所岳は花崗岩の岩山で、風化した岩つぶのザレ道が続く。この山には多くの登山道があるが、中道は最もポピュラーな登路で良く整備されている。かなりの傾斜の登り一辺倒が続く。731おばれ岩着。巨大な二つの岩が天を突く姿でもたれあっている。下部には隙間があり中に入って岩を背負う格好をして遊んでみた。その後も岩場が断続的に現れ、乗り越えて行くのが楽しい。登りの連続なのでどんどん高度を稼ぐ感じが爽快である。747地蔵岩。二つの細長い岩の上に四角い岩がちょこんと不安定な格好で乗っているのがまことに不思議。六合目(標高900m)には755着。ここにはキレットと呼ばれる狭い稜線があり、そこに至る岩場が長い鎖場で下りとなっている。先行するパーティーが通過するのを待って、慎重に下る。足場は豊富なので特に危険はない。833、八合目(1100m)通過。850ロープウェイ駅からの遊歩道に飛び出す。ここからはノンビリとした舗装路歩きだ。頂上直下のスキー場を過ぎ、915御在所岳山頂着。頂上は広く、登山者やロープウェイでやって来た観光客で一杯だ。
ベンチで昼食(その1)とし、ラーメン作成。時間が早いので頂上広場をうろつき1026頂上発。来た道を途中まで引き返し、国見岳方面に向かう。ザレた道をおっかなびっくり下るが、案外滑ることはない。国見峠から「裏道」に入る。急な岩ゴロ道は段差が大きく緊張して歩く。この時間になっても登りの人が多く、すれ違うためにしばしば立ち止まらなければならない。大人数パーティーと出会うと数分の待ち時間だ。
下山路の右側には荒々しい岩壁が見えており、凄い迫力である。藤内壁というロッククライミングの岩壁を見て、藤内小屋に1225着。ここで昼食(その2)、オニギリ一個を補給。裏道から中道へのトラバースルートはかなりの悪道で、赤いテープを頼りに歩く。枯沢を強引に登らされ尾根に出た所に道標があったが、ここから往路で通った中道まではさらに先の尾根まで悪路を行く。中道に戻った後も急坂の下りに神経を使う。駐車場には1344舞い戻った。筆者の下山時にも登山開始する人々と多く出会った。午後から登山するとは常識では考えられないがロープウェイで下山する計画であれば、それも可。
本コースのおすすめ度=5
御在所岳は岩場の宝庫であり、乗り越えて登って行くのが楽しい。さほど危険な箇所もなく素晴らしい眺望が得られる。ロープウェイがあるので、片道を利用するなどの横着行程も可能である。
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