篠山市北部に東西20Kmも伸びる多紀連山は「多紀アルプス」とも呼ばれ、八ヶ尾山はその東端に位置する。西側には三尾山(2015年2月登頂)や三岳・小金ヶ岳(2013年8月登頂)などの人気コースを従えている。

 八ヶ尾山の登山口は筱見(ささみ)四十八滝キャンプ場で、731出発。登山道は滝を見物するコースを進み、一番上の滝から稜線へ上がり尾根を辿るものである。滝は48本あるわけではなく、始終流れている滝が8本あるから「しじゅうはちたき」になったとのことである(現地の案内板より)。それらの内で名のある滝を見物しながら高度を上げる。途中、鎖場が多くあまり一般的とは言えないルートだ。落差20mとされる大滝を過ぎると最上部の一ノ滝・二ノ滝で、その上は岩場に設置された5段の鎖。しかし岩には足がかりが多くあるので簡単に登ることができる。登り詰めると、滝見物コースと登山コースに分岐する。

 登山コースに入ると、今までとはうって変わってなだらかな地形となる。広い谷間を緩やかに登り826八ヶ尾山分岐に至る。ここからは尾根道で、途中から岩場のピークを右へ左へ乗り越えながら進む。岩場にはヒカゲツツジが咲いており、趣のあるルートだ。小さなアップダウンを進み、936西ノ峰を過ぎ947八ヶ尾山に到着した。ここまで、想定以上の難路で2時間16分を要してしまった。山頂は広い広場で、まさに360度の展望が得られる。オニギリ一個を補給し1004下山にかかる。

 八ヶ尾山から「つまご坂登山口」までは急降下の連続で、神経を使うと共に膝への負担が大きい。途中「猛虎岩」などを見物しながら激下りを我慢する。1045林道に下ると右折し弁天池方面に向う。実はこの先が今回のハイライトである。というのは、弁天池から駐車地までのルートは、地理院地形図では廃道となっているのだが、敢えてその道を行く予定である。事前のネットによる調査では「ルート不明瞭」とのレポが多い。

 弁天池を右岸から回り込み、沢筋に出る。予想外にテープによる目印が多数あり難なく進むことができる。テープは必要以上にたくさん設置されているので道迷いの心配はない。倒木の多い場所を慎重に歩き、問題なく峠に登り着いた。ここから先は分かりやすい登山道で、1144林道に合流し1151駐車場に帰着することができた。廃道で苦労するかと心配したが拍子抜けの結果ではあった。駐車場脇の東屋にてラーメン昼食とした。

本コースのお奨め度4

コースは変化があってとても楽しいが、思った以上にアップダウンが厳しく手強い山である。岩場、鎖場が多いが慎重に歩けば問題はない。出会った登山者はゼロ。


2016年に登った山です。スケールの[+/-]、またはマウスで表示地域を移動させることができます。


2016年6月4日(No.21)

兵庫県篠山市

歩行距離=7.00Km
累積標高差=+740m
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駐車場は筱見四十八滝キャンプ場にある(10台ほど駐車可、無料)。トイレを併設しているが、旧式トイレで綺麗ではない。

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京都縦貫自動車道のSAで購入した「京都一乗寺ラーメン 高安」である。パッケージには「まったりとんこつ」とあり、指示された麺の茹で時間は90秒だ。お味は…スープは脂っこい。しかし旨味が感じられず塩味だけが際だっている。麺はコシがなく、ゴムのような食感で評価に値しない。良い部分は全くなく、お粗末な品質であった。

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