三尾山は西多紀アルプスの一角で、岩の剥き出した姿が荒々しい。舞鶴若狭自動車道はこの山をトンネルで抜けているが、車窓から見える山容は三つのピークが連なり特徴的である。翌日は雨予報だったため早朝出発し、速攻帰宅するパターンで登ってきた。
名神、中国道、舞鶴道を経由し春日ICで降りる。若干戻る方向に走り舞鶴道の丹波第一トンネル出口付近の高架下に駐車する。付近一帯は獣除けのフェンスで囲まれており、林道も柵を開けて中に入る方式だ。700出発、10分ほどで登山口に至る。ここからは「山頂まで1150m」という標識に導かれて行く。これは100m毎に設置されているのだが、なぜか「1200m…1100m…」ではなく「1150m…1050m…」と中途半端な距離となっており意味不明だ。
すぐに避難小屋があり「山岳訓練場」なる立て看板がある。その前には高さ40mほどの岩壁が聳えており、登攀練習場のようだ。ルートは岩ゴロの沢沿いを行く。これを詰めて山腹に取り付き高度を上げ、巨岩の脇をすり抜けると稜線に出た。右折して東峰への登りにかかると「やれやれ地蔵」があり、802山頂着。展望は素晴らしく、うっすらと雪化粧した丹波の山々が180度見渡せる。来た道を戻り、西峰(展望無し)を経由して三尾山には825到着。ここは城跡だということだが、険しい山頂にどのようにして城を築いたのか興味深い。しかし「攻めづらい」城ではあっただろう。
一服して稜線を南へ向う。途中からマイナールートである鏡峠への道へ踏み込む。標識テープ頼りに狭い岩稜のアップダウンを繰り返すが、踏み跡は案外明瞭で歩きやすい。覗岩を経て942鏡峠着。ここからは広い道を中山集落へ向って降りて行く。その後はのどかな山里の散歩気分である。1035駐車地に戻り、ラーメン昼食とした。
本コースのお奨め度4
本コースはお奨めだ。展望が良く、岩場や林間の道が交互に現れ変化が楽しい。危険は少なく短時間で周回できる。季節的には新緑または初冬の頃が良いか。
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