2014年6月28日 太神山
たなかみやま 600m
6月最終週になって今月初めての山行である。週末の予定が立て込んでいた上、梅雨時で天候が不安定だったためでもある。今回は湖南アルプスを歩いてきた。2013年No.29では広義の湖南アルプスである「金勝(こんぜ)アルプス」を歩いたが、今回の山域はその南西にあたる。
高槻を530出発し、京滋バイパスを大山崎ICから石山ICまで走る。瀬田川の洗堰を渡り、登山口である天神川には630着。堂山への登山口を探してウロウロとクルマを走らせるが、見つからない。仕方なく堂山は諦めて富川道出口付近に駐車し700出発。
まずは舗装された林道を天神川に沿って登って行く。714迎不動に着く(トイレあり)。さらに林道を辿り、クルマ止めを過ぎて登って行く。道路が左カーブしている場所に道標があり、不動寺方面への山道に入る。登山道は湖南アルプス独特のザレた道で濡れているので滑りやすい。800泣不動を通過。矢筈ヶ岳への分岐を見送って二尊門に至る。ここは不動寺の山門で、二体の石像が出迎えてくれる。左側の石像は男性で、あごを手の平に乗せて何やら「考え中」。右側は女性で「祈り事中」。どちらもユーモラスな顔つきである。
山門から15分ほどで本堂下の社務所に着いた。おっちゃんが掃除などの作業をしている。その裏手に急勾配で長い石段があり、覆い被さるように本堂が聳え建っている。見上げるような本堂は岩の斜面に建てられており、巧みな基礎工事が壮観だ。本堂にお参りしてから数分登ると太神山(たなかみやま)山頂である(830着)。
小休憩して石段を降りると、おっちゃんが「お茶を飲んで行け」と言うのでご馳走になる。社務所前の木には「御車返し」との木札が下がっていたので、てっきり「自動車はここでUターン」という意味だと思っていたが、何とこれは「里桜」の品種名で「みぐるまがえし」というのだそうだ。その桜は京都御所の桜の子孫だそうで4月下旬に大きな花が咲くと言う。おっちゃんのお喋りを適当に切り上げて、来た道を戻る。矢筈ヶ岳への分岐に踏み込み小さなアップダウンの道を行く。この辺りの地形は複雑で、尾根道と思ったら谷を下り、再び登り返して別の尾根を辿る。954出合峠に到着、ここから10分の急登で矢筈ヶ岳山頂に着いた。頂上からの見晴らしは良くない。出合峠からの下山道は丈の低い樹林帯の連続だが、途中から沢を下る道に変わる。剥き出しになった岩盤や石の上を歩くので非常に神経を使う。注意深く下り1142駐車場所に帰着した。
天神川の河原で昼食をとり、瀬田川沿いの南郷温泉二葉屋にて日帰り入浴(700円)してから帰宅。
本コースのおすすめ度=3
ルートは良く踏まれており明瞭である。頂上からの展望は無いが、不動寺の本堂建築は一見の価値あり。標高が低く薮も多いので晩秋から初冬の時期が適期と思われる。出会った登山者はわずか2名。