2014年1月26日 岩湧山
いわわきさん 897m
前日に続いての山歩きである。大阪にはダイヤモンドトレールと呼ばれる全長45Kmの山岳コースがあり、今回はその一部である和泉山脈の岩湧山に登ってきた。岩湧山はカヤトの繁る山頂が有名で、展望も良いとされている。しかしあいにくの天候で、眺望はゼロだった。
昨年、近くの南葛城山に登ったが、今回も出発点は同じである。滝畑ダム湖の奥にある駐車場から歩き出す。登山口はトイレの裏で、7分登ると林道に出る。南葛城山へ行くには千石谷に沿った林道を奥へ辿るのだが、岩湧山へは林道を横断する。しばらくは急な登りが続くが、やがて山腹に沿う緩やかな坂道に変わる。深い千石谷の対岸には南葛城山方面の山が大きい。薄暗い林を歩いて行くと急に明るく感じたので、見上げると木々の上部がばっさりと切り落とされていた。さらにその上には送電線が走っている。なるほど関西電力の仕業だな、と不興を覚えていると一人の登山者に追い越された。大きな荷物を背負って早足で行く様子からダイヤモンドトレールを歩く人か、と推察する。
稜線に登りつく前の道標に「山頂まで500段」との記述がある。長い木段を登ると歩きやすい尾根道に出る。ほぼ水平な道をゆっくり登って行く感じで気持ち良い。高度が上がるにつれ雲の中に入ってきたようで、林の中は暗い。周囲は光が少ないせいで水墨画のような光景である。林が途切れ、カヤトが姿を見せると再び階段道となる。これを登れば頂上と思われ一生懸命登るが、木段の連続攻撃は容赦ない。少し傾斜がゆるみ、その先に道標のようなものが見えてきたのでヤレヤレ頂上かと思ったが、偽ピーク。こんなことを三回繰り返し、ようやく834頂上に到着した(500段の表示は嘘ではない。もっとあるかも?)。山頂は広く、たくさんのベンチが設置されている。立派な方位盤があり遠く淡路島まで見えるらしいが、今日の山頂はガスに包まれ視界は30mも利かない。
幸い風もなくさほど寒くないので、ゆっくりと昼食(朝食)を作成し大休憩とした。下山はペースを上げてとっとと歩き、11時には駐車場に帰着。道路の交通整理をしているおっさんが「午後から餅撒き大会がある」と教えてくれた。光瀧寺で行われるとのことで名物イベントだという。すでに車が集まりだしていたので、渋滞を避けるべく帰途についた。
本コースのおすすめ度=5
ダイヤモンドトレールの一部であり、コースは良く整備されている。迷う心配などは全く無い。天気が良ければ眺望も素晴らしいとのことなので、別ルートで再度登ってみたい気もする。お手軽なコースとして岩湧寺からなら70分で登頂できる。なお、本日出会った登山者は8名。天気が悪い割には多く、人気のコースである。