2013年3月24日 南葛城山
みなみかつらぎさん(922m)
葛城山には大和葛城山、和泉葛城山、中葛城山、南葛城山と四つある。この内、大阪府と和歌山県との県境に位置する南葛城山に登ってみた。この付近には岩湧山など多くの山があり、いずれ攻めなくてはならなくなるので、土地鑑を養う意味もあってこの奥河内の山を選んだ。久しぶりに早朝出発、速攻下山のパターンとなった。
家を朝4時前に出発、名神・近畿道・阪和道を乗り継ぎ岩湧山登山口となる駐車場に520到着。途中のコンビニで購入したおにぎりを食べながら日の出を待つ。駐車場には「有料¥1000」との看板が掲げてあるが、もちろん他にクルマはない。気温は5℃と寒いのでダウンジャケットを着込んで仕度をする。
555十分明るくなったので出発、駐車場併設のトイレ裏から岩湧山への道標に従って登る。10分も登らないうちに林道に出て岩湧山への分岐となる。この辺りでは岩湧山の方が有名で「ダイアモンド・トレール(略称ダイトレ)」の一部となっている。南葛城山へは林道を行く。15分ほどで右側に小さな道標が現れ、谷へ降りる。沢には鉄製のボロボロな橋が掛けられているが通行止め。岩伝いに徒渉する。ここから急登の始まりだ。道は「関電道」というらしく、送電鉄塔の保守点検のための作業道らしい。プラスティック製の土留で作られた階段をせっせと登る。642鉄塔下着。その後も急登は続き、716ノゾキ平に登りつく。ここからは快適な尾根道を順調に辿り、805南葛城山着。
小腹が空いたのでおにぎり一個を補給して813発、山頂付近は笹が大繁茂しているが登山道は刈払いされているので歩きやすい。だんだん高度を下げて行くと次第に道が不明瞭となる。ガイドブックには「忠実に稜線を行け」とあったのでその通りに歩くが、踏み跡が全く無くなってしまった。「?迷ったか」と気付き少々引き返すがルートが判然としない。しかたなく樹林帯を適当に降りて行くと登山道に出くわした。今度は慎重に踏み跡を見極めて歩く。山を下り切って林道に出る手前で沢をもう一度徒渉する。水量が多く適当な飛び石が見つからない上に苔が生えており滑りそうでイヤな徒渉である。予感通り、右足をボチャンしてしまった(靴への浸水被害は最小だった)。
その後は林道を坦々と歩く。途中、「大滝(落差13m)」を右下に望み、10時ちょうど駐車場帰着。売店のおばさんに駐車料金を支払うと「コーヒーが無料でついています」と言う。駐車料金にコーヒー代が含まれているとは初体験である。奥河内という土地は何だか恐ろしい人種が住んでいると思っていたが、売店のおばさんは優しくコーヒーを淹れてくれた(普通の日本人だった。ほっ)。ありがたく?コーヒーを飲んで帰途につき、1215帰宅。昼食はリュックに入れていたが、食べる機会がなく結局持ち帰って家でカップ麺を食べたのであった。
本コースのおすすめ度=1
関電道から南葛城山までのルートは明瞭だが階段道がキツイ。その後の道は急坂、不明瞭でありお薦めできない。筆者は道を失い20分ほどロスした。また山頂付近の笹が茂っていれば薮漕ぎの覚悟が必要であろう。