2014年1月25日 竜王山
りゅうおうざん 510m
3月下旬の暖かさになるとの天気予報に促され北摂の山を散歩してきた。北摂の山と言っても、筆者の住む高槻の「裏山」のような位置にある。下山は自宅へ直行するという簡便なコースではあるが、歩行距離は17Km弱で土曜日の運動としては十分なものとなった。
615自宅発、阪急京都線の富田駅まで40分歩く。駅前のコンビニで昼食用のおにぎりを購入し、電車で茨木市駅へ。ここから忍頂寺行きバスに乗る。814着、乗車時間は41分で運賃530円だった。忍頂寺交差点から宝池寺への石段を登って行く。いきなりの階段で息が上がる。蛙岩(あまり蛙に見えない)を過ぎると宝池寺で、立派なトイレがある。竜王山へはひと登りで842到着。三角点の場所で写真撮影。少し離れた場所に巨大な展望台が設置されている。上がってみるが、薄くガスがかかっており眺望は良くない。
山頂からは車作(くるまづくり)集落方面へ下って行く。急坂を12分行くと穴仏方面への分岐に出るので寄り道する。穴仏の先には負嫁岩(およめいわ)という恐ろしい岩がある。その謂れは注釈を参照下さい*。
元の分岐に戻り瀧不動、岩屋を過ぎると舗装道路に出る。ここからはアスファルト道を車作集落へ降りて行く。「車作」という名前も由緒があり、「天智天皇の時代に良質のケヤキを使って御所車をつくり献上したことに由来する」という。
車作から府道46号線を10分ばかり歩くが、道幅が狭い上にダンプの往来が激しく危険だ。道路端に竜仙滝への道標を見つけて、沢沿いの道に踏み込む。やや荒れた道を行くとすぐに竜仙滝が現れた。13mの滝だが水量が少なく迫力はゼロ。階段で滝を巻き、さらに峠まで急登となる。峠で武士自然歩道と分かれ、東海自然歩道を摂津峡へ向う。萩谷の集落を通過し萩谷総合公園を抜けると摂津峡は近い。摂津峡は摂津の耶馬溪と言われる全長2Kmの峡谷である。
白滝に1120着、一服休憩する。ここからは以前歩いたことがあるので、ノンビリ行く。桜公園にて昼食休憩し、自宅まで芥川沿いの遊歩道をノンビリ歩き1253自宅帰着。
怠け者の嫁がいつも仕事をサボってこの岩で休んでいた。ある日天狗が現れ、嫁を岩の上の松にくくりつけて離れないようにした。嫁は泣いて謝ったが天狗は許さない。そのまま嫁は餓死してしまった。以来、村の人は娘が怠けると「お嫁の岩にやるぞ」と脅したという。
本コースのおすすめ度=4
本コースは東海自然歩道である。ルートは複雑であるが、要所には道標が完備されているので見落とさないことが肝要。山道、舗装道路、山辺の集落、峡谷、いくつかの滝など見所が多く歩いていて楽しい。最後の摂津峡も公園として整備されている。秋〜初冬、春、新緑の季節などに歩くと良いだろう。