会社の4連休を利用して屋久島へ遠征した。宮之浦岳は言わずと知れた日本百名山100番目の山であり、九州一の高山である。筆者は20年前に登ったことがあるが、前回登山の記憶とはだいぶ違う印象の山行となった。
深夜245起床、前日注文しておいた登山弁当が宿の納屋に届けられているのをピックアップし330出発、真っ暗な山道を淀川登山口へひた走る。林道は狭く曲がりくねっており運転も一苦労だ。415登山口駐車場着。ヘッドランプを点灯して426出発する。足元を照らすため、周囲の状況は全く分からない。薄明るくなった頃、518淀川小屋に到着。小屋では2名の登山者が出発準備中で、聞くと中には二人が寝ていると言う。小屋のテラスで朝食弁当をつかい、545出発する。その頃にはすっかり夜が明けてヘッドランプは不要だ。
淀川小屋から宮之浦岳までは6.5Kmの距離で大小のアップダウンがたくさんあり、なかなか手強い。715花之江河にて小休憩をとる。その後、投石湿原までは密林のトンネルのような道を行くルートで、周囲の風景はほとんど見渡すことができない。しかし投石平で森林限界を越えると風景は一変する。周りの山々は奇岩のオンパレードで、特に高盤岳の頂上に横たわる岩は、まるで縦に六つに切り分けられた豆腐である。今歩いている登山道も岩山そのもので、表層の土は深さ20cmにも満たない。従ってあちこちで岩盤が剥き出しで、そこを水が流れている。
916携帯トイレブースのある峠からは急坂の登りとなり、栗生岳を939通過し宮之浦岳には958到着した。頂上は見晴らしが良く360度全周が見渡せる。しかし、すぐにガスが発生して眺望が悪くなる。誠に山の天気は変わりやすい。頂上にて昼食を摂っていると登山者がどんどん登ってくる。外人グループなどもいて騒々しい。しばらく休憩してから1041下山にかかる。
高い段差などを慎重に下って行くが、だんだんと疲労が増してくる。花之江河に1300到着、一服休憩をとる。その後も黙々と歩き、1416淀川小屋に至る。最後の休憩をとり残りの1.5Kmを我慢して1503登山口に帰着した。食事時間を含めずに、登り5時間5分、下り4時間22分を要した。計9時間27分の山行で疲労困憊…
本コースのお奨め度 3
とにかく歩行距離及び所要時間が長い。アップダウンも数え切れないほど多くあって体力を消耗する。万全の体調、装備で臨みたい。出会った登山者は38名。さすがに日本百名山で、また世界遺産の屋久島である。
2016年に登った山です。スケールの[+/-]、またはマウスで表示地域を移動させることができます。