台風一号の影響で、昨日はアウトドア遊びには不適であった。本日の日曜日は雨の後で、山のコンディションは良くないと思われたが綾部市の低山を軽く歩いてきた。
速攻登山で早く帰宅すべく、朝3時30分に高槻を出発。コンビニで朝食及び昼食用のオニギリ、カップラーメンを調達し亀岡を目指す。高槻から亀岡への山越えの道は、採石場が多くあり昼間はダンプ街道である。しかし日曜早朝ともなれば通るクルマも無く順調に走ることができる。亀岡からは京都縦貫道に入り「京丹後わち」ICで降りる。府道1号線を小浜方面に向ってしばらく走り、田圃の中で左折、君尾林道を詰める。
林道終点が光明寺で544出発、苔むした長い石段を登る。古いお堂を眺めてから登山口を探そうと地図を良く見れば、光明寺よりかなり手前のキャンプ場が登山口であることに気付いた。慌ててクルマに戻って数百メートル走り路肩駐車、557再出発した。
キャンプ場を過ぎると林道は未舗装道に変わるが、そのまま「大トチ分岐」まで進む。道標やテープはほとんど無く、たまに「←大トチ」との愛想の無い札が立っているだけだ。分岐からまずはトチノキを見に寄り道する。さらに林道を進み、山道に入るとどんどん下降する。滑りやすい道を下ると突然、「大トチ」が現れる。これは凄い木だ。幹周り10.4mとのことだが、太い幹は中心部が完全に無くなっており、外周部も1/4は腐って崩落している。しかし見上げると、外周の皮?の部分から太い枝が出ており、その枝先には元気な葉を青々と茂らせている。ほとんど腐っているような幹が、未だに生命を支えているのだ。その力に圧倒させられる。
主幹の巨大な空間の中に入って見ると、怪しい「気」が満ちているようで怖い感じがする。写真を何枚も撮影し、大トチ分岐へ戻った。林道を20分ほど進むと、足下に小さな道標があり「君尾山登山道」とある。山道に踏み込むとわずか三分で頂上に到着(715)。どら焼き一個を補給し、往路を戻った。帰路も順調で予定通り10時過ぎに高槻に帰着することができた。今回歩行の80%は林道歩きであった。
本コースのお奨め度 3
大トチノキが目当てで出かけたのでは無かったのだが、素晴らしい老巨樹に出会うことができた。一見の価値は十分にある。君尾山は展望もなく、トチノキ見物の「ついでに」立ち寄っても良い、という感じである。出会った登山者は0名。
2016年に登った山です。スケールの[+/-]、またはマウスで表示地域を移動させることができます。