ちょうど水芭蕉の時期でもあり、小屋の予約がとれたため尾瀬への遠征を試みた。高槻からは往復1200Kmの「遥かな尾瀬〜♫」では別世界の素晴らしい自然を堪能できた。
金曜日が休日であったので、木曜夜からクルマを飛ばして沼田を目指した。途中、仮眠をとり金曜朝に戸倉駐車場に到着、乗合いタクシーに乗車し855鳩待峠に降り立つ。まずは朝食サンドイッチで腹ごしらえだ。小雨が降る中、レインウェアを着込みスパッツを装着し935歩き始める。学校の遠足か、子供たちの団体がたくさん歩いている。雨のために濡れた木道、岩が滑りやすく慎重に下って行く。1024山の鼻に到着、小雨は霧雨に変わっており気温は14℃。周囲の山々はガスに覆われて見ることができない。
尾瀬ケ原の木道に踏み出すと、人の群れは少なくなり快調にあるくことができる。遠くの景色はよく見えないが、足下の花々を見ながら進む。期待していた水芭蕉は全く姿を現さず、ワタスゲがたくさん咲いて?いる。牛首分岐からヨッピ吊橋方面に向う。その周辺にわずかに(2〜3輪)水芭蕉を発見したが、枯れかけているものが多い。1240東電小屋に到着、チェックインしてから食堂で「かけ蕎麦」を昼食に食べる。一番風呂に入ってから付近を散策していると、ようやく雨が上がり晴れ間が出てきた。再びヨッピ吊橋付近までぶらぶら歩き、夕食時間を待つ。
食後に小屋の副支配人から尾瀬の自然に関する講義を受けた。それによると今年の水芭蕉は例年よりもかなり早く終わったという。その理由は冬の雪が少なかったためとのこと。また最近はニッコウキスゲの群落はほとんど姿を消し、尾瀬ケ原での鑑賞はまず「ムリ」であり、尾瀬沼なら見られると言う。その他いろいろな話しが楽しい時間であった。
翌朝は綺麗な小鳥のさえずり*で起床。すばらしく美しい声に聞き惚れる。6時から朝食を摂っていると、窓外の湿原に鹿*が三頭現れた(鹿も朝食時間である)。7時に出発し見晴から竜宮*を経由し山の鼻に戻った。途中から対向する登山者、観光客がどんどん増えて来る。木道の右側通行を守らない輩、立ち止まって渋滞を引き起こす者、無口(もちろん六口)なおばさん集団、などなど大変な状況となり、当方はそそくさと鳩待峠へ駆け上ったのである。尾瀬は平日に歩くのがお奨めである。
2016年に登った山です。スケールの[+/-]、またはマウスで表示地域を移動させることができます。