鬼伝説*で知られる大江山に登ってきた。大江山は丹後天橋立大江山国定公園に属するが、その麓には元伊勢神社があり、こちらとのセットの方が面白い。元伊勢神社二社(元伊勢内宮皇大神社、元伊勢天岩戸神社)には帰途に立ち寄ったが、登山よりもこちらの方が興味深かった。

 高槻を530出発、大山崎ICから京都縦貫道に乗り舞鶴大江ICまで一気に走る。帰りに見学する予定の元伊勢三社を横目に、大江山の家から林道に入り745目的地に到着。ここは大江山と鍋塚を結ぶ稜線上にあり、今日は楽チン登山である。駐車場には一番乗り、併設するバイオトイレを利用し仕度をしていると「おはようございます」との声に驚く。振り返るとトレランのお兄さんが現れ大江山方面に走り去って行った。当方もまずは大江山を目指し754出発。

 しばらく岩道を登ってゆくとすぐに鳩ヶ峰(746m)に814到着。周囲は朝モヤで真っ白、何も見えない。一旦下り平坦で広い道を進むと「千丈ヶ嶽まで300m」の標識が現れる。ここからは急な木段が続き845大江山着、駐車場からは一時間弱の距離であった。どら焼きを補給し、来た道を戻る。駐車場を通り越し、今度は鍋塚へ向う。だんだんとモヤが晴れて周辺の山々が見渡せるようになってきた。正面には鍋塚(763m)がドンと構えている。岩まじりのルートを慎重に登り1017山頂に立つ。登ってきた鳩ヶ峰や大江山がキレイに見えている。眼下には与謝野町の集落も望め、眺望は絶好であった。

*伝説の一つを非常に単純化すると、「平安時代中期に京の都を荒し回った大江山の鬼である酒呑童子を源頼光が酒に酔わせて騙し討ちにした」というもの。

 昼食後、「日本の鬼の交流博物館」を訪ねた。日本の鬼の面や鬼瓦、世界の鬼などが展示されている。筆者は常々思うのだが、どの時代・国においても鬼の顔は人間と同じく目や耳は二つ、鼻と口があり人間と同じである。恐ろしい鬼の顔を表現しようとする人間の想像力とは、所詮自分から離れられないのか…と可笑しく感じられる。あるいは本当に怖いのは人間自身なのか……

 更にその後、元伊勢内宮皇大神社に立ち寄った。ここは天照大神の御神体を今の伊勢神宮よりも54年前にお祀りしたと伝えられる神社である。そして、この奥にあるのは岩戸山を御神体とする天岩戸神社で五十鈴川渓谷に祀られている。神社は渓谷沿いの大岩の上に建つ。そして神社の後ろには神々が座したと言われる御座石が沢を堰き止めるように鎮座している。ここでは、いわゆる天岩戸伝説とは異なる解釈があるようだが、神秘的雰囲気が漂っていることは確かである。

本コースのお奨め度3

クルマ利用ならば楽々登山である。危険箇所もなく歩きやすい。山頂からは360度の山々を望むことができ、奥深い地にいることを実感できる。しかし人気のコースらしく案外多くの登山者に出会った(8名、内トレラン者2名)。


2016年に登った山です。スケールの[+/-]、またはマウスで表示地域を移動させることができます。


2016年5月14日(No.17)

京都府福知山市

歩行距離=6.32Km
累積標高差=+508m
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鳩ヶ峰と鍋塚との鞍部にある広場には10台ほど駐車可能(無料)、バイオトイレ、避難小屋を併設している。

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大江山の家近くの公園の東屋でラーメン昼食とした。今回は菊水という会社の「札幌・醤油・生ラーメン」という商品を試した。これらの文字がパッケージにちりばめられているのだが、どれが商品名か判然としない。その他にも「北海道・北の味めぐり・コシの強い三段熟成麺」などと書かれているが、どれも脈絡のない言葉の羅列で何だか怪しい気配ではある。さて、お味は…シンプルな醤油ラーメンであり、食べやすく美味しい。スープはやや塩辛い。特徴はないが、不味くはない。麺は中太縮れ麺で可もなく不可もなし。全体として悪くはない印象であった。例によって白髪葱、薬味ネギ、紅ショウガ、ゆで卵、焼豚を投入。★どら焼き;「欧風スフレドラ焼キ」とあるが、スポンジ生地にバターが使用されており美味しい。お奨めだ。

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