高校の同級生仲間とのスノーシュウ遊びでアサマ2000スキー場へ出かけた。ランプの宿として有名な高峰温泉に泊まり 周辺の山を歩くという趣向である。

【初日】
3/12東京駅652発の長野新幹線に乗車。途中、安中榛名あたりで雪国となる。佐久平駅にてメンバー集結、総員5名で835発のJRバスに乗り車坂峠で下車。既に標高1973mである。ここから黒斑山を目指す。

早速スノーシュウを装着し1000出発。途中から傾斜が強くなり、スノーシュウに登山靴の踵部分を持ち上げる「リフター」を引き出す。これにより靴底が水平に近づくため歩きやすい。しかし左右のスノーシュウが干渉しないように足を運ぶのに神経を使う。

1125避難小屋(シェルター)着、昼食休憩とする。今回は山頂ラーメンは無しで、自宅で作ってもらったオニギリで簡単に済ませる。1205トーミの頭を通過し1223黒斑山に登り着く。浅間山の外輪山である黒斑山からは、浅間山が目の前のはずだがガスが濃く何も見えない。山頂には想像以上に登山者が多く、コース上でもすれ違いにしばしば足を止めなければならない。

下山は中コースを一気に下り、1345スキー場に降りた。高峰温泉の送迎雪上車に乗り込み宿へ向かう。この車両はブルドーザーのようなキャタピラ付きで、雪の急斜面をゴトゴトと登り難なく宿に到着。ここはランプの宿とは言うけれど、もちろん電気は通っており所々にランプが吊り下げられているだけだ。

温泉旅館には風呂が三箇所あり、その一つは「雲上2000mの野天風呂」で、早速入浴。四人程しか入れない風呂だが目の前に広がる景色が実に気持ち良い。しかし、濡れタオルがあっと言う間に凍ってしまうという寒さでもある。遅れて合流したメンバー一人を加え、部屋で大宴会をして18時から夕食となった。夕食は(佐久名物)鯉鍋が中心で筆者はがっかり… もう一度温泉に浸かり早寝…

【二日目】
高峰温泉の朝食は宿泊者一斉で8時からである。おかずが少ないが、お櫃と味噌汁をお代わりして山行準備を整える。余計な荷物を宿に預け855出発、玄関前からスノーシュウで歩き出す。まずは水ノ塔山を目指す。順調に高度を上げ、岩場に出た時点で軽アイゼンに履き替え1020山頂に立つ。素晴らしい展望で八ヶ岳、北アルプス、中央アルプス、富士山まで見える。山頂は風が強くかなり寒い。体感温度は-10°Cほどかと思われる。ここからは稜線歩きで、次は東篭ノ塔山(篭ノ登山)に向かう。

稜線歩きは概ね快適だが、雪の吹き溜まりでは足が「ズボッ」と膝上まで沈み込みので、堪らずスノーシュウを装着。篭ノ塔山への急登をこなし1122登頂。再び軽アイゼンに履き替えて下山にかかる。森林地帯まで下り、もう一度スノーシュウに履き替え。本日3回目の装着だ。1207池の平に下りつき、ここからは林道を歩いて高峰温泉に戻る。道は締まった雪に覆われているのでスノーシュウで快適に歩ける。山肌に沿ってウネウネ歩き、1255旅館に帰着。

朝予約しておいたソバを昼食にとり、温泉で汗を流す(前日宿泊者なので無料)。ここの温泉は石鹸使用不可のため、湯上り後のサッパリ感に乏しいのが残念だ。荷物をまとめるが、接続するJRバスの都合で、宿の出発まで二時間近くある。仕方ないのでビールを飲んだり、窓越しに野鳥観察をしたりして時間をつぶす。

16時に雪上車で宿を出発しアサマ2000スキー場へ。JRバスに乗り換え1730佐久平駅に到着したが、予約した新幹線の発車時刻まで三時間近くあるので駅近くの焼肉屋で打ち上げをして横浜に2230戻った。

高峰温泉のサービス
至れり尽くせりのサービスである。スタッフがリュックザックを運んでくれる、濡れたスノーシュウや登山靴はグループ毎にまとめて乾燥してくれる、チェックアウト後も荷物を預かってくれる、温泉も入り放題、などなど。スタッフは常に笑顔で躾が行き届いている。山小屋ではなく旅館なので当然かも知れないが、人気の秘訣と思われる。その他スノーシュウなどの装備レンタル無料、各種イベントも無料または格安で提供している。おすすめの宿だ。

本コースのお奨め度5

コース、温泉ともに素晴らしい。標高は高いがバスで一気に2000m近くまで登ることができるので、登山そのものの標高差は小さい。コースは完備され、トレースがあれば難なく歩くことができる。雪の状態次第であるが、スノーシュウ遊びに最適である。


2016年に登った山です。スケールの[+/-]、またはマウスで表示地域を移動させることができます。


2016年3月12〜13日(No.08)

長野県御代田町
(二日間合計のデータ)
歩行距離=12.81Km
累積標高差=+1258m
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今回は公共交通機関利用であったが、クルマの場合はアサマ2000スキー場駐車場を利用。トイレはスキー場、旅館以外にはない。

今山行では山頂ラーメンはなし。以下の写真は高峰温泉の夕食、朝食、昼食である。
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