3週間ぶりの山である。今回は長浜の近くの小谷城があった山で、戦国時代の1550年前後に浅井氏が根城としていた山である。「近江を制する者は天下を制す」と言うらしいが、その要衝だったとの由。左の地形図を見れば、山全体が平地に聳える巨大な要塞であることが良く分かる。
高槻を550時発、名神高速から北陸道を経由して長浜ICで降り、登山口には730着。ここはNHK大河ドラマ(2011年「浅井三姉妹『江~姫たちの戦国~』」)の舞台となったらしく、何故か巨大な兜などが鎮座している。その駐車場にとめて、745出発。
駐車場からすぐの大手道(追手道)を登る。わずかの登りで出丸と言う砦に至り、その後金吾丸、番所と続く。登山道は車道と絡みながら進むが、車道を上ってきた三人組に後ろにつかれた。早足で馬洗池、大広間跡を過ぎ本丸には831着。小谷城の各所遺跡は山の稜線沿いに点々と連なっているのである。それぞれの遺跡には立派な説明看板が設置してあり興味深い。特に、山を切り開き砦を築いた工事は如何に大変だったか想像に難くない。以下に説明板の写真を列挙する。
小谷城跡を通過すると、今度は大嶽城跡を目指す。ややこしいが、大嶽城跡が小谷山なのである。清水谷分岐から木階段を登り906山頂に到着。ここには一等三角点が埋設されている。山頂部は広く平坦で、これも築城のために山を切り開いたようで人工の産物と思われる。どら焼き一個を補給し下山にかかる。ルートは清水谷を挟んで小谷城跡のある尾根と反対側の稜線である。こちらの尾根にも遺跡が多く、福寿丸、山崎丸などを見ながら1015駐車場に帰着。東屋にてラーメン昼食とした。
本コースのお奨め度4
お手軽ハイキングであるが、城好き、歴史好きには堪らない地であろう。多くの遺跡には丁寧な説明があり、素人にも分かりやすく解説されている。ルートは整備され迷うことは無くお奨めである。出会った登山者は四名。
2016年に登った山です。スケールの[+/-]、またはマウスで表示地域を移動させることができます。