旧JR福知山線の廃線跡ハイキングは関西では有名で、筆者も20年以上前に歩いたことがある。今回は廃線跡歩きの途中から大峰山を往復してみた。この線路は1986年に新たなトンネルが開通したことから廃線になったという。廃線跡をJRは公式にはハイキングコースと認めていないが、所々に「落石危険」「転落注意」などの看板が立てられている。しかし転落防止柵なども完備され「事故があっても責任はとらないが、黙認」という態度に見える。
武田尾駅の駐車場にクルマを入れ、716発の京都行き電車に乗車、生瀬駅で降りる。ここから廃線跡を辿って武田尾駅まで戻る計画である。生瀬駅からは交通量の多い国道を15分ほど歩いてから748廃線跡に降りる。少し進むと、JR西日本による「告」なる看板が立ちはだかるように立っている(要は「通るな、勝手に通行しても責任は持たない」)との告知であるが、ここは無視。まずは橋を渡るが「橋梁上歩行禁止」とある。しかしこの橋を渡らずに先へは行けないので、これも無視。廃線跡は平坦で、列車が通る幅があるため歩きやすい。しかし足下には枕木が放置されているので、つまずかないように注意が必要だ。
800最初のトンネル(北山第一トンネル)に進入。トンネル内に照明はないので懐中電灯が必須である。トンネルは長く、途中でカーブしているため真っ暗だ。7分ほどで通過、次々に現れるトンネルを抜けて837武庫川第二橋梁に到着。この橋には「ちゃんと」歩行者用通路が確保されている。850大峰山への分岐に出るが、ここで初めての休憩。どら焼きを補給後、廃線跡から離れ山道に入る。この一体は「桜の園」公園として整備されている。大峰山へは公園を通り抜けて登って行く。途中で13名の中高年団体を追い越し、1003大峰山に到着。一服していると、先の団体が登ってきたので、筆者は即下山にかかり公園内のテーブルでラーメン休憩とした。
その後、元の廃線跡に戻り武田尾駅へ戻った。クルマには駐車場管理者からの「呼出し状」が挟んであったので出頭して駐車料金を支払う。話しを聞くと、筆者の停めた場所は契約者用とのこと。駐車したい場合は事前に電話予約をするシステムだそうだ。ガラガラの駐車場なので、固いことを言わずとも…と思ったが、神妙に聞いておいた。
本コースのお奨め度4
ハイキングとしても廃線跡だけでは物足りない。大峰山と組み合わせるのがベストである。「桜の園」は力を入れて整備している様子なので、その季節はさぞ素晴らしかろう。また紅葉もキレイだとのこと。出会った登山者は、団体を含め22名。
2016年に登った山です。スケールの[+/-]、またはマウスで表示地域を移動させることができます。