三峰山は奈良県と三重県の県境に位置する。関西では霧氷で有名なスポットであり、麓の御杖村では毎年「霧氷祭り」を催している。最寄りの御杖青少年旅行村までは霧氷号なるバスまで運行される。今季は暖冬なので霧氷が見られるか心配しながらアプローチした。

 高槻からは近畿自動車道、西名阪道を経由し「針インター」から国道369号線を40Kmほど走り御杖村に至る。起点の「御杖青少年旅行村」には730着、約二時間の距離である。駐車場は十分に整備されている。745出発し上末川沿いの林道を遡る、50分歩き、ようやく登山口だ。三峰山まで3400mの標識があり、杉林の中をジグザグに高度を上げて行く。見られるか心配していた霧氷が次第に現れて来る。登山道にも雪が多くなってきたのでアイゼンを装着、915シカ除けのネットをまたぎ921新道峠に登り着く。三峰山まで2000mとの標識が立っている。足下の積雪は凍り付きガリガリ状態で、新雪とは異なり歩きにくい。稜線上の霧氷は成長し、青空に見事に映えている。1010三畝峠を通過、三峰山までは450mの距離である。三畝峠からは、登り尾コースを登って来る登山者が多くなる。大日如来を経て1020山頂着。多くの人が休憩している。天候素晴らしく、曽爾高原や倶留尊山がはっきりと遠望できる。

 山頂からは「八丁平」へ向う。ここは高木がなく、視界の開けた緩やかな草原状の稜線だ。青空を背景に白い霧氷が美しい。景色を堪能してから下山にかかる。三畝峠から「登り尾コース」を下るが、登って来る対向者が非常に多い。さすがに人気のコースではあるが、下山する筆者は頻回に足を停めなくてはならない。1100避難小屋に着くが、登山者で溢れかえっている。ラーメン昼食は後回しとし、次の休憩小屋に1140着、昼食とした。

 小屋からは15分ほどで林道に降り立ち、1253駐車場に帰着。朝はガラガラだった駐車場は満車である。クルマを見るとワイパーに「姫石温泉」の割引チケットが挟まっている。トイレの水道で登山靴とアイゼンの泥を落とし、割引券に誘われて「姫石温泉」に立ち寄った(通常700円が600円)。ここは天然温泉との触れ込みだが、さらりとした単純泉だ。客の少ない浴室でゆっくりと汗を流し1430発、高槻には1700帰着した。

本コースのお奨め度4

筆者のとった新道峠経由のコースは、初めの林道歩きが長いが静かな雰囲気を楽しめる。一般的には今回とは逆コース、または不動滝コースが多いようだが、霧氷の季節には登山者が多い。筆者は下山時に大勢の登って来る人々とのすれ違いに苦慮した。今回出会った登山者数は300名以上で、山でこんなに多くの人を見たのは初めてかも知れない。霧氷の景色そのものは素晴らしく、お奨め度5だが人が多過ぎるので1ポイント減。


2016年に登った山です。スケールの[+/-]、またはマウスで表示地域を移動させることができます。


2016年1月31日(No.04)

奈良県御杖村
歩行距離=11.02Km
累積標高差=+820m

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駐車場は御杖青少年旅行村に完備されている(無料)。トイレは駐車場及び休憩小屋にある。

差し入れラーメン、「旭川 梅光軒」(藤原製麺)を試した。パッケージには醤油味とあるが、豚骨系の白濁したスープである。お味は…藤原製麺の麺はいつ食べても美味しい。適度にコシがあり、ツルっとした食感、色調も黄色味が強く食欲をそそる。スープは案外アッサリとしており食べやすい。しかし特徴不足の感は否めず、印象の薄い食後感ではあった。
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