この週末は大荒れの天候で、テレビでは「不要不急の外出は控えるように」と連呼している。当方の山行は端から見れば全くの不要不急なのだが、暇な週末を意義ある?ものにするのは必ずしも「不要」とは言えないと(腹の中で)強弁し、山歩きに出かけた。
天気図は強烈な冬型気圧配置で、日本海側はもとより九州や中国地方でも雪だ。しかし神戸あたりの山なら雪はないと考え「丹生山」を選んだ。丹生山は神戸市北区に位置するが、実際には三木市に近い。その地域は標高こそ低いが岩山が多く、歩くには面白い山域である。高槻からは中国道、阪神高速7号線で有馬温泉を抜け箕谷で降り「つくはら湖」を目指す。駐車場を探すのに30分ばかりウロウロし、745出発。
まずはバス道を17分ほど歩き、丹生神社の立派な鳥居のある登山口から集落に入る。橋を渡りまっすぐに山に分け入る。この道は古い林道で、今は荒れ果てているものの道幅は広く明瞭である。暫く登ると別の舗装された林道に合流、この道もやがて荒廃する頃839丹生山への分岐に着くが帝釈山方面に林道を直進する。更に行くとイノシシの箱罠が仕掛けられた分岐に出る。鉄檻の中にはおびき寄せるエサとしてインスタントラーメンの乾燥麺が山のように置かれているが手(口)をつけた様子がない。インスタント麺は人気がないのか、イノシシがいないのか判然としないが、有効なエサでは無いようだ。
さて、荒れた林道もいよいよ終わり山道となる。かなりの急坂を上り詰め稜線(コル)に出る。先ずは右折して帝釈山を目指す。尾根道は快適で928帝釈山のピークに到着(標高は586mで、今回ルートの最高地点)。南側の展望が良好で、明石海峡、淡路島が良く見える。青空が広がり、積雪もゼロで思った通りの展開だ。どら焼きを補給してから来た道を戻り、先ほどのコルを通り過ぎて丹生山へ向かう。静かでゴミ一つ落ちていない山道を辿り1016丹生神社の建つ丹生山頂に到着。
社殿は重厚で立派、建立碑を読むと倒壊寸前だった社を1993年に建て替えたとある。難工事だったろうな、と考えつつ山頂ラーメンを作成した。天気は良いのだが風が冷たく、恐らく気温はマイナス5℃程度と思われる。ラーメンはすぐに冷え、丼を持つ手はかじかんで感覚が無くなってくる。体を動かさないと寒いので、早々に出立し下山にかかる。「武者道」というルートを坦々と下り1153駐車場に帰着。
本コースのお奨め度3
静かな山歩きが楽しめる。山麓の衝原湖にはサイクリングコースが整備されている。春〜新緑の頃がベストのシーズンかと思われる。出会った登山者は3名。
2016年に登った山です。スケールの[+/-]、またはマウスで表示地域を移動させることができます。