2014年 12月28日 鍋割山、塔ノ岳
なべわりさん(1273m)、とうのだけ(1491m)
丹沢は筆者のホームグランドである。学生時代から良く通いほとんどの尾根は歩いてきたが、今年最後の山行は鍋割山稜〜塔ノ岳〜大倉尾根だ。メインテーマは鍋割山荘の「鍋焼きうどん」である。
小田急線渋沢駅からタクシーで県民の森まで(2650円)。ここから林道を小一時間歩くが、タクシーを使わないと余計に一時間以上歩くことになる。未舗装の林道を黙々と歩く。40分ほどで登山口、例によって鍋割山荘へのボランティアの水運びPETボトルが山と積んである。今回はボランティアせずに登りにかかる。
沢沿いに高度を上げ、817後沢乗越に至る。ここから稜線を行くが急登の連続だ。途中、望めるはずの富士山は雲の中。息を整えつつ登るが今日は何だか調子が出ない。重い足をなんとか持ち上げ、918山頂にたどり着いた。直ぐに山荘へ突入し名物「鍋焼きうどん」を注文。以前は800円だったが1000円に値上がりしている。調理してくれたのは主人の草野氏。この人は丹沢の有名人で、筆者も学生時代に山道ですれ違ったことがある。その時、草野氏は6mもの長さの丸太を(一人で)運んでいた。鍋割山荘は草野氏の手作りだそうで、その材料を自ら運んでいたのだ。
具だくさんの鍋割うどんで満腹、塔ノ岳へ向かう。鍋割山稜を小丸、大丸と進む。振り返ると富士山が姿を見せていた。「金冷やし」にて大倉尾根コースと合流し1103塔ノ岳着。西丹沢〜富士山の展望が抜群だ。風が冷たいので尊仏山荘に入りホットコーヒーを飲む(400円)。何とカップヌードルが350円で水は400円である…理解に苦しむ価格設定だ。
下山は大倉尾根(通称 バカ尾根)を下る。以前は土道だったが、今は階段が整備されている。しかし階段だらけでキツイ。このルートにはたくさんの山荘、茶屋があり計6カ所を数えながらバカ尾根をひたすら下る。大倉バス停には1340着。タイミング悪く、バスを30分ほど待ち渋沢駅へ戻った。終日晴天で、38回目の山行を無事に終えることができた。
本コースのおすすめ度=4
鍋割山へはアプローチは長い。今回はタクシーを利用したが、大倉バス停からでは長時間の林道歩きを強いられる。しかし鍋割山荘の鍋焼きうどんは絶品なので行く価値は高い。出会った登山者はたくさん。