2014年 12月13日  牛松山
うしまつやま(636m)

この週末は冬型の気圧配置となり、全国的に大雪などの荒天が予報されていたので近間の低山を散歩してきた。快適な山歩きを楽しめたのだが、下山時に思わぬハプニングが…筆者はイノシシ用の罠でまんまと捕獲されてしまったのだ。

 普段よりも遅めに630高槻を出発し亀岡に向う。北摂の山を抜ける府道6号線(枚方亀岡線)沿いは石灰岩の採掘場を通る道で、削られた山々が無惨だ。その上ダンプカーの往来が激しく道路は埃まみれで、興醒めのドライブである。亀岡市街を横切って保津川を渡り、登山口近くの福性寺に到着。「関係者以外の無断駐車厳禁」の駐車場に乗り入れて743出発。獣除けのフェンスを開いて入山する。「牛松山→」の標識に従って広い道を登って行く。参道には「丁目」石柱が設置されており、一丁〜十八丁で山頂に至る。各丁の間隔は四分くらいだ。

 途中、亀岡方面を望める場所が一カ所あるのみで、他は樹林帯の緩やかな道が続く。三番目の石鳥居が十八丁で金比羅神社に登り着く。その裏を少し上ると中継アンテナがあり、脇の樹木に手製の小さな「牛松山636m」標識が掛かっている。その先を四分進むと今度は三角点があり「牛松山629.2m」との手作り看板がある。どちらが正しいのか良く分からないが、山頂は636mの方に違いない。山頂部一帯は林に囲まれ展望は全く利かないのでそのまま下山路に入る。乾燥した落ち葉を踏みながら高度を下げ、標高440m地点の分岐で左折する。駐車場所への近道である。明瞭な踏み跡を辿って送電鉄塔を過ぎるとイノシシの箱罠が設置してある。傍らの木には設置者の登録番号が書かれた札が下がっていた。

 この付近で昼食にしようと脇にそれたら足下で「バチン」と衝撃を受けてビックリ。見るとスプリング付きのワイヤーが登山靴の踵に食い込んでいる。これはイノシシの「くくり罠」だ。周囲を見ると枯れ枝が(わざとらしく)積み上げてあり、それを避ける場所に罠が仕掛けられている。つまりイノシシが障害物を避けて通る場所に設置されているのだ。筆者もまんまと作戦に引っ掛かってしまったという訳である。スプリングは強力で簡単には外れない。落ちていた枝を使って踵部からワイヤーを抜きようやく解放された。仮に転倒して手などをついた際に、罠にかかったらかなり危険である。「罠設置」などの注意表示をすべきではないだろうか?と考えながら昼食休憩をとり、舗装道路を歩いて駐車場へ帰着した。寺の境内では住職と思われるオッサンが掃除をしていたので、挨拶がてらに駐車のお礼をしたら何のお咎めも無かった。

 なお、今回は新たに入手したモンベルのカーボントレッキングポールを初めて使ったが、184gの軽量モデルでこの上なく快適であった。

本コースのおすすめ度=3

登山というよりは「裏山散歩」に近い。四時間ほどの山歩きは足慣らしにはちょうど良い感じ。危険箇所はないが、麓近くには「ワナ」が仕掛けられているので注意を要する。出会った登山者は二名。
なお、牛松山の山頂には保津川下りの舟筏師の守り神である金比羅神社がある。

登山ルート

2014-No.35
京都府亀岡市
総歩行距離=7.29Km
累積標高差=+627m
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駐車場とトイレ情報

福性寺の駐車場を利用(推奨されていない)。出発後に気付いたが登山口のゲート先に三台ほど駐車できる空き地がある。トイレは一切なし。

今日のご馳走

毎回、各種のインスタントラーメンを試食しているが、今回は「生ラーメン(冷蔵)」を試した。神戸の新生公司製しょうゆラーメンである。麺のゆで時間は150秒。添付の液体スープは油脂が結晶化しているので別鍋で湯煎、一緒にチャーシューも加温する。
お味は…麺が非常においしい。かんすいの香りが強く、ラーメン屋で食べるものと遜色がない。スープはあっさりとした正当派醤油ラーメンでこちらも美味。オプションで白髪ネギ、チャーシュー、茹で卵を添加したが素晴らしい出来映えだった。山ラーメンとしては今までで最高品質と言える。今後はインスタントラーメンに拘らず、生麺も試してみようと固く心に誓った。
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