2014年 11月30日 大和葛城山
かつらぎさん(959m)
葛城山には同名の山座がいくつかある。その中で最も有名なのが「大和葛城山」で、大阪と奈良の府県境に位置する。ここはツツジが有名で、開花の季節には山麓から頂上まで登山者の行列ができるほどだ(筆者は20年前にその行列に加わったことがある)。
大和葛城山にはロープウェイがあり、それを利用すれば山頂直下まで高度差560mを5分で登れる。もちろん今回は楽をせず、北尾根経由で登山した。ロープウェイ駐車場を640出発、山麓駅でトイレを借りようとしたが施錠されており入れない。舗装路の先には動物除けの鉄柵があり、ここから登山道だ。3分歩くと北尾根コースと櫛羅(くじら)の滝コースとの分岐に出る。予定通り北尾根コースへ進む。いきなり固定ロープの張られた急登でビックリするが、すぐに普通の山道となる。朝日が東側の山から上り始め紅葉の山が一層赤く染まる感じだ。
雨水で深く掘られた登山道は歩きにくく、段差も高い部分が多い。危険はほとんど無いのに固定ロープが至る所に設置されているのが不思議である。汗ビッショリになって808主稜に登り着く。主稜線はダイアモンドトレールの一部で広い道を葛城山へと左折する。木段の多いルートを30分歩くとロープウェイ山上駅からの遊歩道に合流し、すぐに葛城山頂に到着(842)。空は真っ青で雲一つない快晴だ。山頂部は樹木のない広場で大阪湾まで見通すことができた。
葛城高原ロッジ裏の休憩場所で金剛山を目前に眺めながら昼食(朝食?)ラーメン休憩とし、10時下山開始。今度はクジラの滝コースを降りる。このルートは暗く湿った谷沿いで階段が連続し歩きにくい。しかし上ってくる登山者は意外と多く、一般的なコースのようだ。
途中、櫛羅の滝を見物すると説明板には「この滝に浴すると脳病によく効く」とあったので、ありがたく拝んできたのであった。
本コースのおすすめ度=3
危険箇所はなくルートも明瞭、初心者向き。ただし北尾根コースは上りに使う方が良い。下りのクジラの滝コースは面白味に欠ける。ロープウェイが運行されているため初心者が登山道に入り込むことが多いらしい点が難。今回は静かな山行を楽しむことができた。
以下は筆者のトマト栽培の師匠が差し入れてくれたトマトクッキー。限定商品で手に入れるのは難しいらしい。お味は…トマトは、後味に上品に感じられるが黒豆については「隠し味か?」と思えるものであった。珍品なので見かけたら是非お試しすることをお奨めする。