2014年 11月15日 御池岳
おいけだけ(1247m)
先週は兵庫県の山に登ったので今回は東方へ向かい、鈴鹿山脈最高峰である御池岳を登った。天気予報では「晴れで行楽日和」となっていたが、尾根道は強風が吹きつけ天気もコロコロ変わる悪条件だった。
高槻を五時に出発、名神高速を湖東三山SAのスマートICで降りる。湖東三山とは三つの寺社のことで紅葉で有名だと言う。整備された国道306号を進み鞍掛峠に向かう。登山口は鞍掛トンネル両側にあり、滋賀県側の駐車場に乗り入れた。既に五台のクルマが止まっている。657出発。
最初は小石交じりの急登だが、すぐに杉の植林帯に入る。ジグザグに登って行くと送電鉄塔を過ぎ、717鞍掛峠に出る。西側からの風が強い。ここからは尾根道で南に向かう。周辺の樹々は落葉しており、寒々とした風景だ。伊勢湾が朝日に光っているのが遠望できる。段々と高度を上げると、目の前に鈴北岳が大きく構えている。この辺りから山道には霜が現れ、先行者の踏み跡が新しい。荒れたルートの急登をこなすと鈴北岳だ(809)。山頂は相変わらずの強風で、寒さに長く立っていられない。手袋の内側に使い捨てカイロを入れてきたのだが、大正解。
鈴北岳から先は高層湿原で、露出した石灰岩が広がる中に池が点在する。氷の張った池を見ながらしばらく平坦な道を歩き、コグルミ谷への分岐を過ぎると最後の登りで御池岳に855着。山頂は灌木に囲まれており、あまり展望は利かない。さらに15分ほど進むと「ボタンブチ」という場所に出る。ここは西側が断崖で展望が素晴らしい。しかし急に雲が湧き出し、何とミゾレが吹き付けてきた。驚いて速攻退散し鈴北岳まで戻る。天気はコロコロ変わり日射しが出ているが風は強い。鈴北岳から東へそれて風の当たらない岩陰で昼食とする。
辛いインスタントラーメンを食し1100下山にかかる。朝の霜は溶けて泥道となっており、歩きにくいことこの上ない。対向する登山者は多く、この山の人気が伺える。慎重に歩き1200駐車場帰着。駐車場は十数台のクルマで満車だった。
本コースのおすすめ度=4
展望がすこぶる良い。また鈴北岳〜御池岳間の高層湿原はカレンフェルト地形で、白い石灰岩と一面の苔など気持ち良い山歩きが楽しめる。出会った登山者は70名超。