2014年 10月11日 剣山
つるぎさん(1955m)
先週に引き続き次の台風19号が接近していたが、その影響が出る前に登ってしまおうと四国の剣山へ出かけた。雨に降られることは無かったが、中心気圧900hPaの「スーパー台風」の威力はさすがに強く、稜線では暴風にさらされてしまった。
高槻から明石海峡大橋を渡り淡路島を縦断、大鳴門橋を経て四国に入り徳島自動車道を美馬ICまで走る。ここから悪名高い酷道438号線で山道を40Kmもウネウネと登って行く。幅員狭く急カーブの連続を延々とこなし720登山口近くの駐車場に到着。ここからは「登山リフト」があるのだがまだ営業時間前で一般の観光客は見当たらない。
734出発、リフトの下をくぐりジグザグに高度を上げる。リフト終点である西島駅までの標高差は300mで817着、一息入れて大剣神社へ向う。神社の柱には「天地一切の悪縁を断ち、現世最高の良縁を結ぶ」とありがたいお言葉が大書してある。神妙にお参りし御神水という水場まで下る。ここから次郎笈(ジロウギュウ)へ向う。笹原の草原地帯を吹き抜ける風が凶暴だ。通常の風には強弱があるものだが、今回は強風が絶えること無く連続して吹いている。明らかに台風の影響と思われ、思わず急ぎ足となる。峠から次郎笈頂上までは岩場の急登で945頂上着。風が強く防寒着を着込む。オニギリ一個補給し、次は剣山へ。今回最高峰の剣山頂上部は木道や広大な木製デッキが設置され興趣をそがれる。頂上ヒュッテ前のベンチで昼食休憩とする。コンロの防風パネルも風で飛ばされそうになり、お湯を沸かすにも一苦労だ。いつものようにラーメンを作成するが、気温が低く、すぐにスープが冷めて油が結晶化するほどだ。
剣山を1146出発し、一ノ森に向う。途中には経塚森、二ノ森という小ピークがある(この辺りでは山のことを森と呼ぶらしい)。一ノ森からは山腹の道をゆっくりと下り、行場やキレンゲショウマの群生地という場所(今は咲いていない)を通る。その後は「刀掛の松」まで階段まじりの急登だ。西島駅からリフトで下山しようかと思ったが、片道1030円もするので歩いて下山し1409駐車場に帰着した。
本コースのおすすめ度=5
剣山〜次郎笈間の雄大な見晴らし、笹原の登山道は実に気持ち良い。登山口までの国道438号線は走りにくいが、その分山奥に入ることができるため、深山の雰囲気を満喫できる。頂上からの見晴らしも素晴らしい。
剣山周辺は登山者及びリフト利用の観光客が多いが、次郎笈、一ノ森は静かでお奨めだ。