2014年 10月5日  雨飾山
あまかざりやま(1963m)

高校の同級生仲間六名で、長野県と新潟県の県境に位置する雨飾山に登って来た。いきなり発生した台風18号が急接近する中、最悪の場合は小谷温泉での宴会だけで帰ることも視野に入れて出かけたが、何とか登山することはできた。

【10月4日】
 高槻を朝7時発、京都より新幹線で名古屋へ。名古屋からは特急しなの号で松本へ、さらに大糸線普通列車で南小谷まて延々1時間50分の長旅である。南小谷駅で他のメンバーと落ち合い、バスで雨飾高原まで約50分、バス停から徒歩5分で雨飾荘に着いた(1400)。
 この日はアプローチだけで他にすることも無いので、直ぐに露天風呂に飛び込む。小谷村営の男女別無料露天風呂である。良く整備され気持ち良い。引き続き雨飾荘の風呂に入るが、まだ15時前だ。仕方なく?ビールを飲み時間をつぶす。「雨飾山」という地ビール(540円)を試したが蕎麦の実が入っているという黒ビールで、カラメル味が強い(あまり美味しくない)。その後は普通のビールで口直し。18時からの夕食は豪勢で岩魚の刺身が秀逸だった(筆者には珍しい感想である)。他にも沢山の料理が出て満腹。翌日の朝食を弁当に代えてもらい、昼食用弁当も受け取る。他者のイビキを聞きながら就寝……

【10月5日】
 朝5時前に起床。雨は降って無いので予定通り山行とする。お腹が空いていないのであんパン一個を食べて530出発。登山口まで宿のクルマで送ってもらい545歩き出す。登山口には「雨飾山山頂まで210分」の標柱がある。まずは少し下って平坦な木道を1Km弱歩く。山頂までのルート上には××/11標識が400m毎に設置されている。1/11を600通過。「雨飾山まで180分」標柱は606通過。ここから急登が始まる。濡れて滑りやすい泥混じりの道をグイグイ登る。M隊長が飛ばすので遅れないように必死だ。619に3/11通過。この辺りからブナの巨木がたくさん現れる。634に4/11標識通過。すぐにブナ平だ。小休憩し、しばらく登ると今度は下りだ。せっかく登ったのに、かなり標高を損して713荒菅沢に出る。これを渡渉すると再び強烈な登りだ。724、7/11標識通過。
 730頃になると森林限界を超え高い樹木がなくなる。同時に岩が多くなり風が吹き付ける。見晴らしは良さそうだが、周囲は真っ白で何も見えない。時々風に流されて一瞬だけ遠くの山が覗くが、カメラを構えている間に隠れてしまう。岩場の稜線で高度を上げて行くと丸太の三連ハシゴだ。濡れているので注意深く登る。もう一つのハシゴを登り806、9/11標識通過。すぐ先の「笹平」で初めての大休止。昼食用弁当(コンビニ風おにぎり二個)を腹に収める。風が強く寒いのでレインウェアを着込み828出発。831、10/11標識通過。最後の急登をこなすが、風が強く体が煽られるほどだ。強風の中、845山頂に到着した。ちょうど3時間の登りだった。写真のみ撮影してすぐ下山にかかる。
 滑る道を注意して下るが、今回はダブルストック持参なので安定感が高い。1002沢の渡渉地点に出たので、ここで他のメンバーをしばらく待つものの、なかなか来ないので先に進む。ブナ平には1039着。1106、2/11標識地点に降り立ち一安心だ。筆者を含め先行した三名は1130登山口に戻った。しかし後続三名がなかなか現れない。待つこと50分、ようやく全員集合。聞くと頂上直下の分岐を間違え、しばらく下ってから気づいて引き返したとの由。
 登山口から雨飾荘まで35分ほど歩き1310到着。預けてあった荷物をピックアップし温泉に入り汗を流す。冷え切っていた指先が湯の中でジンジンする。その後朝食用弁当を食べながらビールで乾杯。筆者は大糸線で糸魚川に出て北陸本線経由で帰阪するため、皆より先に出発し、バスで南小谷駅へ向かった。

 大糸線は南小谷より北側の区間は非電化で運転本数も極端に少ない。また、この区間は暴れ川で有名な姫川沿いを走るので車窓の風景は大変面白い。線路は川の流れに忠実に敷設され、たくさんの橋で対岸に渡りながら日本海へと下って行く。1709糸魚川駅着、特急はくたかに1752乗り換え金沢へ。金沢からはサンダーバードで京都に戻った。結局、帰途は8時間半もかかってしまった。トホホ…

本コースのおすすめ度=4

今回は台風接近の状況で登ったのでこの山の真価は分からない。しかし見晴らしは良いそうで日本海まで見渡せるとの事。百名山で人気の山であり、今回のような悪天候でも40名以上の登山者に出会った。登降共に斜度はキツく体力が必要。

登山ルート

2014-No.27
長野県小谷村
総歩行距離=12.46Km
累積標高差=+1378m/-1544m
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駐車場とトイレ情報

登山口に広い駐車場がある(無料)。清潔なトイレも併設されている。しかし山中にはトイレなし。避難小屋なども一切ない。

今日のご馳走

雨飾荘での夕食は本文記載の他、A5牛肉のプチステーキなどなど素晴らしい内容。
宿で用意して貰った朝食弁当は下山後に昼食として食べたが、おかずが盛りだくさんで山用としては豪華弁当だった。
昼食用弁当はご飯と海苔をビニールで隔てたコンビニ風おにぎりで評価に値せず。
金沢の駅弁;牛肉弁当1500円…何故金沢で牛肉なのか不明だが、他には鱒寿司やカニ弁当しか無かったため迷わず購入。茹でた牛肉のスライスがご飯の上に乗っかっておりポン酢のようなソースを掛けて食べる。なかなか美味だったが、おかずにスルメが入っていたので減点。
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