2014年 9月21日 行者山
ぎょうじゃやま(431m)
午後から天気が悪くなるとの予報の下、早朝より近間の山で速攻登山をしてきた。場所は亀岡市西方にある行者山で、標高はわずか431mであるが静かで望外に気持ち良い山行を楽しむことができた。
4時20分に高槻を出発、登山口近くの京都縦貫自動車道の高架下に駐車。車中で朝食としておにぎり一個を食べ、日の出と共に登山開始(544)。大きな貯水タンクのある千代川配水池の東側から山道に入る。クルマ止めのチェーンをまたいで2〜3分で分岐点だ。小さな看板があるが、非常に分かりにくい。直進すると行者山への表参道であるが、右に獣道のような踏み跡がある。今回はこれへ分け入るのだが見落とさなくて良かった。踏み跡を辿ると、すぐに明瞭な登山道となり安心する。
出発時点での気温は12℃と寒いくらいだったが、歩いているとちょうど良い。すぐにオリエンテーリングの看板「A」が現れ、これを右折する。さらに看板「V」地点で今度は左折、支稜を登って行く。背後からは山陰本線のレール音が聞こえる。歩く人が少ないせいか、やたらと蜘蛛の巣が多く顔面に貼り付いて鬱陶しいことこの上ない。蜘蛛の巣攻撃は今回の山行で最後まで悩まされた。
その後、傾斜はだんだんとキツくなるがすぐに行者山〜堂徳山間の稜線に登り着く(628)。ここで一服してから堂徳山に向うもわずか5分の距離だ。今回最高峰の堂徳山頂(440m)は樹林に囲まれ眺望は全く無い。古い道しるべの石柱が立っているだけだ。コースを西に向かいどんどん高度を下げ654鞍部に至ると、そこは簡易舗装道路と交差している。舗装路を南東方面へ歩く。10分ほどで独鈷抛(とこなげ)観音千手寺に到着。急な石段を登って立派な山門をくぐる。山門の左右には「あ•うん」像が目を見開いてふんぞり返っている。素晴らしい迫力で、寺の歴史が実感できる(この寺は弘法大師空海により807年に開創)。境内を一周し712出発、堂徳山まで往路を戻り行者山へ向う。ひんやりした空気の中、気持ちよく歩いて744行者山着。もちろん誰もいない。この山頂も木々の中で眺望はない。テーブル状の巨石に腰掛けて朝食休憩とした。
朝食のラーメン(朝ラーと言うらしい)を食べ終え824下山にかかる。すぐに役行者が修行したという洞窟があり、見物。洞窟というよりも折り重なった巨岩の隙間に行者像が安置されている。気味が悪いのですぐに退出し急坂を下って行く。「文化十二年」と彫られた巨大石灯籠を過ぎ853駐車場所に帰着。休憩時間を含め3時間10分の山行だったが、意外と深い山の雰囲気を味わうことができた。
本コースのおすすめ度=4
手軽に静かな自然を楽しむことができる。独鈷抛観音にはモミジが多かったので紅葉も素晴らしいだろうと思われ、その時期に再訪しても良いと感じた。出会った登山者数はゼロ。