2014年 8月31日 横山岳
よこやまだけ 1132m
湖北に位置する横山岳は双耳峰の山で、近江では最大級と言われるブナ林が有名である。クルマでアプローチしても周回コースをとることができるため、雨雲の動きを睨みながら片道150Kmのドライブをしてきた。
高槻を5時過ぎに出発し白谷登山口に7時着、駐車場には一番乗りである。立派な小屋があり横山岳周辺の写真などが展示されている。登山ルートの記されたアバウトな看板を見て、改めて行程を検討する。当初は
- 東尾根〜東峰〜横山岳〜三高尾根〜鳥越峠〜下山を考えていたが、
- 白谷本流コース〜横山岳〜東峰〜東尾根
へ変更することにして715出発。
小屋横から造成中の林道を登って行く。林道工事終点から山道となり谷沿いの細道を行く。下草が多く、露で登山靴がすぐに濡れてくる。ルートは明瞭だが、山肌に強引に付けられた道は歩きにくい。755広域林道に出て左折するとすぐに太鼓橋に到着、小休憩とする。登山道は橋の脇から続いており、沢を何回も徒渉しながら登って行く。810経ノ滝着、滝の看板も何もないのだが、地図上から滝を同定。付近は涼しい空気で満ちてる。滝の巻き道は右岸にあり、急斜面を攀じ登る感じだ。このあたりから斜度は厳しくなり、足下も不安定なので神経を使う。汗を噴き出させて844五銚子ノ滝に出る。五段の小滝が連続した構造だ。
その後も相変わらずの急傾斜を黙々と登る。滑りやすい斜面に靴先を蹴り込み、グリップを確保して一歩一歩体を持ち上げて行く感じだ。しかし足下ばかりに気をとられていると、頭上に張り出した樹枝でゴツンとやられるので気を抜けない。所々に設置されたロープに助けられ、そこでは半分腕力で登る。「頂上まで300m」の看板に956行き着く。この先100m毎に道標が現れるが、300m→200m看板までの間が最もキツかった。ようやく傾斜が緩み、横山岳に1026着。山頂部は広く平らで、一角に小屋(物置)がある。その屋根に上れるようにハシゴが設置されているので登ってみる。しかしガスが湧き出て眺望はほとんどなし。昼食休憩とした。
1116出発し東峰を目指す。登りコースとは打って変わって歩きやすい尾根道だ。稜線には樹木がなく、天気さえ良ければ素晴らしい眺めに違いない。1143東峰を通過すると下り坂となる。ここは一面のブナ林で、実に美しい林相である。ブナ以外の樹種が見当たらず、このような林は初めてだ。1216金居原へのルートを分けると下りが急になり、1311林道に降り立つ。すぐ「夜這いの水」という湧き水があるのだが、そのネーミングの由来は不明。冷たい水が豊富に流出している。手と顔を洗い林道を30分下って駐車場に帰着した。
本コースのおすすめ度=3
白谷本流コースの登りは厳しい。急斜面は油断すると危険な上、体力が必要。東尾根のブナ林は見事、新緑の時期なら素晴らしい雰囲気が期待できる。
本日出会った登山者数はゼロ!