2014年 8月2日 三十三間山
さんじゅうさんげんさん 842m
来週末より八ヶ岳登山の予定なので、山登りの勘とコンディション維持を目的として福井県小浜市近くの三十三間山を登ってきた。この山は、名前から連想されるように京都の三十三間堂の棟木を伐り出した山とされている。
舞鶴若狭道が敦賀まで開通したので、敦賀経由で小浜まで行こうかと考えたが遠回りな上に高速代の出費も大きいため、湖西道路と国道303号線、27号線でアプローチした。
国道27号線倉見峠近くには「三十三間山登山口」との大看板が設置されている。枝道を入るとすぐに登山者用大駐車場があり、クルマを乗り入れる。他にクルマはなく筆者が一番乗りだ。支度をして705出発、看板に導かれて歩き出すと第二駐車場まである。この山の人気が窺われるが、空模様が怪しいせいか人影は無い。
未舗装道路を行くとすぐに獣除けゲートがある。これを過ぎ沢沿いの林道を20分ほど歩き、道標に従って林道支線に入る。だんだん傾斜が増してきて汗が吹き出す。登山道が沢の中を行くようになると738「最後の水場」。ここからは山腹をジグザグに急登し支尾根に上がるが、登りは続く。809「夫婦松」着。この松は根元で幹が二本に分かれているので夫婦。しかし現在はご夫婦共に枯死している。周辺が広場になっているので小休憩とした。急登はさらに続き841「風神」着、安全登山を祈願する。この上がすぐに主稜線で、福井県と滋賀県の県境尾根だ。
稜線上には滋賀県側から強風が吹いている(台風の影響のようだが雨の降る様子はない)。風に煽られながら草原状の尾根道を辿る。見晴らしはなかなか雄大で、三方五湖や若狭湾が良く見える。反対側には武奈ケ岳が鎮座している。道は再び上りとなり、ブナの灌木に囲まれた三十三間山の山頂に904到着。ここまで登りの連続攻撃にやられて汗だくである。
稜線上は風が強いため、夫婦松まで下り昼食休憩とした。その後は淡々と下り、1130駐車場帰着。今回は台風接近の影響が危ぶまれたが、強風以外には雨にも降られず気温も比較的低く、他の登山者もゼロで、山行日和だった。
本コースのおすすめ度=3
登山道は明瞭で危険度は低い。しかしコースは上り一方でかなり消耗を強いられる。登山中の面白味は余りないものの、稜線からの眺めは抜群でこれが魅力だ。秋から初冬に歩くのが良いと思われる。なお、県境尾根を縦走するルートもあり、轆轤山(ろくろやま)まで足を延ばせば周回コースを作れる。