2014年5月31日 霊仙山
りょうぜんさん 1084m
霊仙山は鈴鹿山系の北端にあり、関ヶ原を挟んで伊吹山と対峙している。稜線には樹木がなく、開放感のある眺望が得られる。特に西南尾根と呼ばれる一帯は石灰岩を敷き詰めた岩稜帯(カレンフェルトと言うらしい)でアルプスのような雰囲気だ。
先週に引き続き名神高速が集中工事を行っていたため、朝3時過ぎに高槻を出発。一般道をひた走り6時前に今畑登山口着。今畑は廃村で、扉を釘で打ち付けられた廃屋が点在しており不気味な雰囲気が漂っている。駐車場はないものの、地元の人に迷惑をかける心配もないので(なにせ廃村なので)適当に路肩に駐車して608出発。斜面をジグザグに登って行くと、驚くことに廃屋が数軒出現した。こんな不便な場所で生活していた人々が居たとは信じられない。さらに斜面を上って支尾根の末端に登り着き、尾根伝いに高度を上げて行く。ちょうど正面から朝日が射し込んできて気持ち良い。
尾根道が平坦になったと思ったら、目の前に急斜面が立ちはだかっている。石灰岩の折り重なった地形で、岩角に掴まりながらどんどん高度を稼ぐ。40分ほどの激登りをこなすと、樹木のほとんど無い尾根道となる。足下は相変わらず石灰岩だらけだが、見通しが利いて気持ちよい(その代わり直射日光が照りつける)。見晴らしは良いのだが、うっすらと霞がかかったような空気で、遠望がきかない。黄砂の影響か…。
1098mピークを過ぎ霊仙山には907到着。登山口からちょうど三時間を要した。見えるはずの伊吹山や琵琶湖が全く見えない。すぐに下山にかかり、経塚山を経由し榑ヶ畑(くれがはた)方面へ降りて行く。すれ違う登山者が多くなり、この山の人気のほどが窺える。下山ルートは一般コースであり、「×合目」標識やお助けロープが完備されている。五合目でおにぎり二個を補給し汗拭峠から大洞谷へ降りる。この落合ルートは災害のために荒れており「通行止め」となっているが、ネットでの事前調査では十分通れる様子だったので構わず侵入。所々に崩落箇所があるが代替ルートが作られており問題なく出発点に戻ることができた。駐車場所にてラーメン作成。
本コースのおすすめ度=4
開放感あふれる稜線歩きは非常に気持ち良い。西南尾根は岩の続く道で少々歩きにくいが一時間ほどの我慢である。山頂に至るまでに出会った登山者は0名。下山中にすれ違った登山者は48名。