2014年5月11日 雪彦山
せっぴこさん 915m
雪彦山は日本三彦山の一つである(他は新潟の弥彦山、福岡の英彦山)。これらは修験者の行場とのことで、雪彦山もそれにふさわしく岩場の多い山だ。雪彦山は一つの山名ではなく、大天井岳、三辻山、鉾立山など複数の山の総称で、山名票・道標などに混乱もあってややこしい。
高槻を4時半に出発し、7時過ぎに雪彦山駐車場着。駐車場手前で朝日を浴びた雪彦山(大天井岳)がそそり立っているのが見える。駐車場には20台ほど停められるが筆者が一番乗りである。登山口はキャンプ場の横で、安易な入山を戒める看板があり気を引き締める。キャンプ場の裏山をものすごい急坂で登って行く。木の根や岩に掴まりながら攀じ登る感じだ。やや平坦な場所に出ると立ち木に「ガンバレ」と朱書きされており、その気になる。
次第に岩が多くなってくると「出雲岩」の看板がある。頭上はオーバーハング状に岩が張り出しており、剥落した岩が足下にゴロゴロ折り重なっている。こんな巨石に直撃されたらひとたまりも無い、と足早に過ぎるが、岩をよく見るとハーケンがたくさん打たれている。こんな所を登攀する人もいるのか、と想像するだに恐ろしい。この先すぐに最初の鎖場がある。めちゃくちゃに重い鎖が5mほど垂れ下がっており掴まって登るが、鎖が重過ぎて扱いにくい。小船でも係留するようなゴツい鎖で、どうしてこんなモノを選んだのか?理解に苦しむ(恐らく10tは耐えられる鎖だ)。さらに登ると、今度は「セリ岩」という狭い岩の間を通る場所に出る。筆者はザックが引っ掛かりそうになったが、メタボの人は挑戦しない方が良い(巻き道あり)。この後も急登が続き、8mくらいのロープ場を過ぎると馬ノ背。ここを簡単に通過して一登りで大天井岳(884m)に登り着いた。登山口が真下に見える。小休憩してから稜線を辿るが、途中で分岐を間違え地蔵岳方面に踏み込んでしまった。すぐに様子がおかしいことに気付き、元に戻る(15分ロス)。小さなアップダウンを繰り返し、「三角点雪彦山」(915m)という妙な名前のピークに10時到着。その先は鞍部まで激下り、登り返して鉾立山(950m)に到着。本日の最高地点である。
山頂でラーメンを作り、周回コースを虹ヶ滝に下る。下りルートも岩の多い沢筋を行くので気が抜けない。下山直前には変テコな「鋼製格子枠砂防ダム」を見物し1254駐車場帰着。
本コースのおすすめ度=4
筆者の辿ったルートが順路。逆ルートは鎖場などを下降することになるので奨められない。コースは道標など完備されており分かりやすい。ガイド本によっては初心者向きとなっているが、中級である。出会った登山者数は13名。