2014年5月4日 牛廻山
うしまわしやま 1207m

連休を利用して少し遠出を試みた。牛廻山とは奇妙な山名だが、このルートは昔、十津川村へ至る生活道路だったらしい。この道を通って牛も連れて行ったのであろうか。紀伊半島の中央部でとても深い山の中、静かな山行を楽しめた。

 初日は小又川キャンプ場にて車中泊。ここは名前はキャンプ場だが小型バンガローが7棟ほど建っており、テン場は四張りほどのこじんまりしたキャンプ場だ。当方は施設の炊事場、トイレを借用。
 5月4日、龍神温泉方面に少し戻り五味垣内橋近くに駐車、ちょうど8時に歩き出す。橋を渡るとすぐに牛廻山への道標があり民家の裏庭を登って行く。鹿除け柵をくぐるといきなり急登が始まる。30分ほど汗を流すと林道に出る。未舗装の林道はあまり使われている形跡がなく荒れていない。途中、いくつかの交差点を過ぎるが要所には道標がある。道はかなりの急坂で息が切れる。林道歩き50分で再び山道に入る。
 ルートは稜線の少し南側に付けられており、小さなピークはすべてトラバースして行く。右側には壮大な果無山脈が見える。しばらく登ると平坦な道となるが丈の低い樹木の間を縫うように行く。頭が枝にぶつかり、首筋に枯れ枝や枯葉が入り込む。何カ所かの崩落地を注意深く通過する。ブナの若葉が青空に映えて美しい。道は相変わらず平坦、または緩い上りで歩きやすい。最後にわずかに登り坂となり1120牛廻山頂着(上り所要時間は3時間20分)。
 山頂からの展望はないが周囲の新緑はまことに美しい。昼食を摂っていると別ルートから二人の登山者が突然現れてビックリ。
 下山はペースを上げて歩き2時間12分で駐車場所へ帰着。そのまま龍神温泉に立ち寄る。この温泉は「日本三美人の湯」(他は島根県の湯の川温泉、群馬県の川中温泉)とのこと。湯はアルカリ性で、風呂に入っていると皮膚がヌルヌルするが、後はサッパリ気持ち良い(公衆浴場700円)。

本コースのおすすめ度=3

上りは最初の30分と急な林道がキビシイが、その他は単調な緩い坂が頂上付近まで続くコースで、他にはあまりお目にかからないルートではある。山深い龍神温泉から更に山奥に分け入るので、人里からは全く隔絶されており自然を満喫できる。出会った登山者は二名。

登山ルート

2014-No.11
和歌山県田辺市
総歩行距離=14.16Km
累積標高差=+986m
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駐車場とトイレ情報

五味垣内橋手前の道路に数台駐車可能。龍神から十津川に至る国道425号線は道幅が極端に狭く、すれ違いもまままならない酷道だが、この付近のみは駐車できるほどの余裕がある。トイレは一カ所も無い。

今日のご馳走

前日はキャンプ場で余裕があったので弁当は自製。タコウインナはスーパーで見つけたもので、予め切れ目が入っており炒めるだけでタコ形ができあがる(こんなものが売られているとは驚きである)。海苔は二段敷き!
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