2014年2月1日 深山
みやま 791m
近場で雪のない山、短時間で登れる山を探し「るり渓」の奥にある深山を歩くことにした。るり渓は北摂に位置する渓流で、夏場には人気が高い。この源流には「るり渓温泉」などの各種施設があるが、深山はそこを起点として登る山である。なお深山は北摂の最高峰で大阪50山の一つである。
深山は大阪府能勢町、京都府丹南市、兵庫県篠山市の三府県境に位置する山である。今回はるり渓温泉の大駐車場から歩き始めた。舗装道路を国道173号線方面へ12分歩くと深山への登山口に出る。登山道はゴルフ場の外縁に沿ってつけられている。緩い上り坂だが赤土の泥が露出しておりスリップに注意しながら歩く。日の出直前の時間で気温は-2℃、氷るべき水分は凍てついているので却って歩きやすい。少し登ると樹林帯から熊笹地帯に出て周囲の展望が開けてくる。上ってきた朝日に照らされたススキが美しい。亀岡方面は雲海に沈んでおり幻想的な光景が見える。
氷った登山道には動物の足跡がスタンプされている。641mピークを過ぎて少し下ると舗装道路に飛び出す。そのまま舗装路を進むとレーダー雨量観測所※がそびえ立つ深山山頂に着く。観測所ゲートをギギギーと大きな音で開けると動物が走り去って行く。少し先でこちらを眺めているのは鹿だった。途中で見かけた足跡は鹿のものであったのか、と得心。
雨量観測所の奥には立派な神社「深山宮」がある。ご神体として大きな岩が設置されているが、説明によれば「高皇産霊神」(タカミムスビノカミ)が祀られているとのことである。
観測所の陰でラーメン調製。時間はまだ朝8時であり昼食というには早過ぎる時間ではある。晴天の下、一時間ほど大休憩し下山した。
深山レーダー雨量計はドップラーレーダーが併設されており、半径120Kmをカバーしている観測所だとのこと。
本コースのおすすめ度=3
本ルートはハイキングコースであり登山としては全く物足りない。しかし途中の稜線、深山山頂からの眺望は素晴らしく、まさに360度の好展望である(だからこそレーダー雨量計が設置されていると考えられる)。るり渓温泉やその周辺施設との遊びを組み合わせればちょうど良い山歩きとなろう。