Mountaineering Report

低山徘徊の記録

Last updated 2019-03-08

  雲取山 (くもとりやま;2017m)

雲取山は東京都最高峰で、埼玉県・山梨県との境界でもある。そして今回は今年初めての高校同級生との山行だ。この週末、北日本に大寒波到来とのことで山の天気が心配された。その結果、六名での山行予定が三名となってしまったが、秩父奥多摩地域に大きな影響はなく全く問題無く、快適な冬山山行となった。

 横浜の自宅を516始発電車で出発、池袋発650の「特急ちちぶ3号」に乗車し815西武秩父駅に至る。この駅でメンバー集合し、三峰神社行きバスに乗り込む。三峰ビジターセンターを952出発、大きな鳥居をくぐり山道に入る。最初は早足の隊長について行くが、次第に離されてしまう(筆者の歩速が落ちてくる)。1044炭焼平を経て1129霧藻ヶ岳に到着。薪ストーブが燃える小屋に入り小休憩、おにぎりを補給する。

 ここでチェーンスパイクを装着、積雪は2cm ほどであるが足下がしっかりし安心して歩ける。木の幹の真新しい大きな傷を見て前白岩の肩(1232)を経て白岩山(1921m)に1348着。青空の中、樹氷に覆われた樹々が美しい。この先の芋ノ木ドッケあたりは滑落の名所らしいが特に困難な箇所もなく通り抜ける。この後、大ダワに下り雲取山荘へ登り返す。

 筆者の速度はさらに落ち、牛歩戦術となる。ヘトヘトになって雲取山荘には1511着。立派な山荘は200名収容とのことだが、この日の宿泊者は25人ほど。我々は三人で八畳の部屋(コタツつき)で広々快適に過ごすことができた(部屋に備え付きの大量の布団は使い放題)。また水洗トイレも清潔で暖房まである。夕食後、エネルギッシュな山形県からの登山者と談笑。2030消灯前に就寝しバクスイzzz…。

 翌朝、山荘前から東京~埼玉方面の夜景がくっきりと望める。スカイツリーなども視認できる。朝食後はゆっくりと支度をして651出立、雲取山を目指す。732山頂着、360度の展望が素晴らしい。しばし眺望を楽しみ、石尾根縦走路を進む。920七ツ石山~千本ツツジを経て953峰谷分岐より下山路に入る。1134林道ゲートを通り峰谷集落に入るが、舗装道路は延々と続く。急傾斜の路は足にこたえる。1215ようやくバス停に到着、1250発のバスに乗車。奥多摩駅近くの三河屋旅館で入浴・打ち上げをし奥多摩駅1527発のホリデー快速で帰宅した。

本コースのお奨め度=4

筆者は雲取山は三回目である。最初は43年前に三峰神社~雲取山を往復したもので、その時は山荘への歩荷アルバイトであった。当時(大学入学直後)のバイト賃はキロ100円で、30kgの缶ジュースなどを担いで、たった3000円の収入であった。このルートは長いものの(10.7km)、基本的には緩やかなコースで歩きやすい。

登山ルート

2019-No.04(2019.02.09-10)
埼玉県秩父市/東京都奥多摩町
総歩行距離=24.8km
累積標高差=+1955m/-2401m

駐車場とトイレ情報

今回は公共交通機関を利用。西武秩父駅~三峰神社までのバスは、神社の祭礼などの際に大渋滞をする場合があるので要注意だ。トイレは山小屋・避難小屋以外には無い。

山頂ラーメン



雲取山荘の食事は標準的な山小屋で、可もなく不可も無し。三河屋では気持ち良い風呂の後、天ぷらそば定食を戴いた。入浴後のビールが躯に染み渡り、天国気分であった。

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