10月は毎週末に台風直撃などで天候悪く、ほぼ一ヵ月ぶりの山行である。例によって高校の同級生の企画で道志の御正体山に登ってきた。この山は以前より登りたかった山で三連休の中日でちょうど良い日程だったため喜んで参加した。御正体山は丹沢山塊の北西に位置し、丹沢の稜線をほとんど歩き尽くした筆者にとって、いつか登らなければならない未踏峰であった。
横浜の自宅を520発、700新宿発のスーパーあずさ1号に乗車する。わずか55分で大月駅着。駅を出ると山梨県警の警察官が山岳遭難時の通報システムについてPRしており、保温シートをもらう。大月から富士急行線で都留市まで移動しタクシーで登山口に向かい914歩き出す。初めは林道を行くが、かなり傾斜のキツイ道だ。だんだん息が上がってきて無口になる。目立たない道標の脇から山道に入るが延伸された林道をそのまま進んでも同じだ(山道をしばらく進むと再び林道に出る)。
合流した林道を行くと三叉路に出て、ここから本当の登山路である。山道は登り一方で、御正体山頂上まで急坂が続く。ルートは厳しいが目に入る紅葉が素晴らしく、疲れを忘れる。1125鹿留からの分岐に登り着き昼食休憩とした。ここは富士山の展望所となっており、半分ガスに隠れた富士山を拝む。眼下の自衛隊東富士演習場から砲弾を放つ音が絶え間なく聞こえてくる。昼食を終え1153出発、頂上を目指す。
この場所から御正体山までは35分の距離だが偽ピークに騙されながら1222山頂に立つ。御正体山の頂上付近はなだらかな地形だ。写真のみ撮影し下山にかかる。ルートは初めの激下りの後、アップダウンが連続しなかなか高度が下がらない。しかしそのお陰で紅葉標高帯を存分に楽しむことができる。前ノ岳(1471m)、中ノ岳(1411m)、奥ノ岳(1371m)を踏み、1410石割山への分岐を過ぎ、山伏峠には1419到着。峠から国道に降りてトンネルを通りバス停へ。事前情報と異なりバス便が無かったため、タクシーを呼ぶ。忍野温泉にて入浴し、富士山駅隣接の「仙瑞」なる居酒屋で打ち上げを行った。自宅には2230帰宅。
お奨め度=4
アクセスが悪く入山しにくい為か、人が少なく静かな山を満喫できる。山頂付近は立派なブナがたくさんあり、新緑や紅葉時期がお薦めである。出会った登山者は十数名。