土日ともに格別の用事が無かったため、一泊での山行を計画した。宿泊前提なので遠出を考え、初日は兵庫県の日本海側にある久斗三山を登ることにした。標高は低いが、登山口は海抜ゼロメートルに近いので案外標高差は大きい。
高槻を540出発し登山口近くの駐車地には840到着。仕度をして850出発、ちょうどその時に一人のオッサン登山者が通りかかった。挨拶すると同じ久斗三山を歩くという(他の山は考えられないが)。筆者は先を歩き、登山口に向って林道に入る。しばらく歩いて910甌穴分岐にさしかかる。甌穴への道標はあるが久斗山への案内が見当たらず、そのまま林道を進んだ。スマホに他者のGPS履歴を保存してきたので、それを見ながら進む。しかし自位置との乖離がなかなか解消せず、道迷い状態となってしまった。仕方ないので強引に斜面を登り、ようやく本来の登山道に復帰。
この尾根道は急坂で有名である。webで幾つかの登山記録を読んだがどれも同じような感想だ。覚悟はしていたものの、かなりの斜度である。その上、足下が粘土状の土なので滑りやすい。立ち木や岩に掴まりながら半ば四つ這いになって登る。「出し尾根」と呼ばれる平坦地にて休憩、先行していたオッサンに追いつく。その先は斜度も緩み、1111蓮台山に到着、見晴らしはゼロである。
蓮台山からは小さなアップダウンの続く尾根道で、1157カサハ久斗山、1238久斗山に登り着く。ここで昼食休憩とした。越えて来たどの山も展望はないが、ブナの美林に囲まれており気持ち良い。下山は轟尾根を下ったが、こちらも滑りやすく三回ほど尻餅をついてしまった。1422林道に下山し、1440駐車場所に帰着。
その後、余部橋梁を見学(その真下に道の駅がある)。現在の橋はコンクリート製で旧鉄橋はその一部が展示されている。余部鉄橋と言えば、強風で列車が水産物加工場に転落した事故を思い出すが、説明看板には触れられていない。余部から香住へ移動し1605ホテルにチェックインした。
お奨め度=2
本ルートは歩く人が少ない様子で、登山道は荒れ気味である。また道標はほとんど無く、道型と赤テープだけが頼りだ。出会った登山者はオッサン一人。