
前日の百合ガ岳に続いて川上村の山を物色し、佛ガ峰〜白倉山を結ぶ稜線が周回コースをとれて面白そうだったので歩いてみた。実際に歩くとルートは不明瞭で登降がキツく、なかなか手強いコースだった。
昨夜は百合ガ岳の登山口駐車場で車中泊。夜中に一台のクルマがやって来て少し騒がしかったが、良く眠ることができた。起きて見るとそのクルマの人達はテントを張っている。筆者はいつも通り430目をさましたが外はまだ暗い。明るくなるのを待って540朝食を摂る。コーヒーを淹れてゆっくり出発、白倉山登山口には650到着した。
周回コースは蜻蛉の滝(せいれいのたき)駐車場から始まる。整備された公園に入り、蜻蛉の滝方面に石段を登って行く。708観瀑台に着いて驚いた。滝は高さ50mもあり水量も豊富な立派な滝である。ここでFieldAccess2のGPS記録取得を忘れていたことに気付き、あわててスイッチオン。さらに登ると崖の途中に付けられた細い道を行く。転落防止の鉄柵が設けられているが、所々で落石により柵が壊れている。慎重に通過すると「聖天の窟」なる祠がある。ここから先は公園から離れ、登山道に入る。
建築現場の足場のような鉄階段で高度を上げ、803旧吉野街道に出る。道標に従って白倉山方面に進むと杉林の中をどんどん下って行く。こんなに下降しても大丈夫か?と不安になると道標が現れる。840王峠に到着、ここから急坂を登ると小さなピークを過ぎる。後から気付いたのだが、このピークが「佛ガ峰」(本日最高峰610m)であった。この後は登降を繰り返し、白倉山への最後の登りとなる。この登りが極悪で、斜度がキツい上に足場が少ない。生えている立木が唯一の頼りで、なかば四つ這いになりながら956白倉山に辿り着いた。ヘトヘトである。
山頂から100mほどの場所に「白倉覗き」なる展望所がある。その下は絶壁なので恐ろしい。昼食を食べて下山にかかるが、非常に歩きやすい尾根道を淡々と下り1039車道に出た。そのまま舗装路を歩き、1115駐車場に帰着。
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お奨め度=2
ルートは不明瞭である。時々現れる道標と赤テープが頼りでルートファインディング力が必要。またアップダウンが厳しいので体力も求められる。しかし「蜻蛉の滝」だけは一見の価値がある。出会った登山者はゼロ。








