土日の用事がなく、完全フリーだったので奈良県川上村へ遠征することにした。一泊して翌日も山行するつもりで宿を調べたが、素泊まりで適当なホテル・旅館が見当たらず、久しぶりの車中泊をするつもりで出かけた。初日は百合ガ岳である。
初日は帰宅する必要がないため、620遅めの出発。近畿自動車道から南阪和道路を経て橿原市へ。市内のセブンイレブンで三回分の食事、ビールなどを仕入れ国道169号線を南下する。大滝ダムを過ぎ、国道から分れて下多古方面へ。駐車場には925到着した。既に三台のクルマがある。超マイナーな山なのに物好きがいるものである(他人のことは言えないが)。登山口は広い駐車場の前にあり938出発。
ルートは林道と交錯しており、非常に分かりにくい。すぐに道を失ってしまい、適当に上ると林道に出て、再び登山道と合流する。林道はわずかで終点となり、その後は明瞭な登山道となって一安心。沢沿いの道から山腹道になると、ジグザグの連続で高度を上げるようになる。ガイドブックには「稲妻形に急坂を行く」とあるが、正にその通りだ。激しい稲妻の形を一時間も我慢し1105ようやく稜線に登り着く。それまでは単調な杉の植林地帯だったが、稜線の反対側はブナ林でその美しさに目を見張る。
尾根を西に向って進み、コブを一つ越えると百合ガ岳に到着(1118)。この山は別名「大所山」とも言うらしく、両方の名前の山頂標が立っている。meijiの即攻元気を飲んで小休憩し、1130出発。シャクナゲの群落を通過すると激下りが始まる。途中、垂直の岩壁があるが都合の良いことに松の巨大な根が生えており、これにすがりながら降下する。危険箇所にはロープが設置されているが、それでも怖い。四名のトレラン若者とすれ違い、1235琵琶滝への分岐に到着。
琵琶滝まで往復し1305駐車場に戻った。昼食を摂って、山行記録を作成中にトレラン若者が帰還、さすがにかなり速いペースと思われる。その他のクルマの持ち主も次々に下山してきて駐車場は空っぽである。今夜はこのまま車中泊なので、余計な人達には早めに退散してもらって好都合である。
お奨め度=3
登りのジグザグコースは楽しくないが、一定の斜度なため案外歩きやすい。とても静かで、特に山頂付近のブナ林は素晴らしい。出会った登山者は四名。