烏帽子岳は鈴鹿山脈の北端に位置する。登山計画を練っている際は、北側の時山キャンプ場から烏帽子岳へ登り、三国岳へと縦走してから阿蘇谷を下る周回コースを考えていた。しかし阿蘇谷にはヒルが多いとの情報があり、篠立地区から登ることにしたのだが……
狗留孫〜烏帽子岳の稜線は岐阜県と三重県の県境である。高槻からは名神高速を関ヶ原まで走り、国道365号線を南下、篠立パーキングに740到着した。ここには広い駐車場とトイレがありチェーン着脱場にもなっている。仕度をして750出発、気温は22℃と涼しい。今回はヤマレコで他人の登山記録からGPXデータをダウンロードし、iPhoneへ保存、FieldAccess2に表示させた。これでルートを外す心配はない(他人の歩行軌跡が正しいとは限らないのだが)。まずは篠立集落の中を行く。
816立田小学校に到着、ここは山村留学の学校として有名らしい。その前の神社裏から山に入るが、さっそく道を失う。他人の軌跡データをあてにすることを止めて、ガイドブックのルートに戻る。地図にも表示されていない真新しい巨大堰堤の下で沢を渡り、林道を登って行く。すぐに登山口が見つかり「←クルソン」との表示がある。沢沿いに少し登るとルートは沢から離れる。ものすごい急斜面で一気に尾根に上がるのだが、途中にはロープが設置されているので何とか登ることができる。
857尾根に這い上がるが、ここからもかなりの急登だ。木や根に掴まって半分攀じ登るようである。一時間ほど必死に高度を上げて949狗留孫岳に到着。広い山頂部には電波反射板が設置されている。藤原岳や御池岳など鈴鹿の山々がよく見える。一服してから烏帽子岳を目指して北西の尾根へ踏み出す。踏み跡は非常に薄いので、赤テープを探しながら歩く。登山道は送電鉄塔巡視路と交錯しており、巡視路の案内板が多い(登山道の道標は皆無)。狗留孫岳から35分で烏帽子岳に到達することができた。ここで軽食を摂り、狗留孫に戻り昼食休憩とした。
食後にふと指先を見ると、何とヒルが喰いつこうとしている。即座に振り払ってこと無きを得たと思い、あちこち点検すると左足首がやられていることに気付いた。出血はさほどでも無かったので、そのまま下山。下山ルートは長楽寺へ降りるコースで、こちらも赤テープのみが頼りだ。慎重にルートファインディングをして1223無事に林道へ下山。駐車場には1256戻ることができた。
お奨め度=2
本コース、及び三国岳への稜線はヤマツツジやシャクナゲ、カタクリの花で有名らしい(5月)。今回は時期外れであった。出会った登山者は0名。