大阪府と和歌山県の県境付近に位置する「紀泉アルプス」を歩いてきた。幾つかの低山を回ったが、その内の俎石山には大阪府で四点しかない一等三角点が埋設されている。台風接近中のため早足で歩いたが、本日も気温は35℃で汗だくの山行となった。
高槻を530出発、駐車場のある千手川の大関橋に645着。クルマ一台がやっと通れる狭い林道の先に広々とした駐車場があり安心する。仕度をして655出発。林道を行くが、すぐに鉄塔コースへの分岐がある。これは下山に使う予定のルートで、上りは左方向へ向う。手作りの道標がたくさん設置されており迷わずに進むことができる。千手川沿いの林道は荒廃しており、薄暗く陰気な雰囲気の中を歩く。蜘蛛の巣が顔に引っ掛かり鬱陶しいことこの上ない。731ようやく登山口に至る。
急坂を登ることわずか16分で六十谷(むそた)道という尾根道に出るが、既に汗だくだ。。ここからは快適な山道で、良く踏み固められた地面は、まるで舗装道路のようだ。755奥辺(おくへ)峠を通過。おっちゃん二名が休んでいる。挨拶を交わして先に行くと、一人の女性登山者が道端を気にしている。近づくと「ウリボウです。足が動かないようで弱ってます」と言う。筆者も観察するが、後ろ足が二本ともピクリとも動かない。どうしようもないので、そのまま通過。女性登山者も諦めるしか無く、反対方向へ去って行った。そのまま早足で進み、821大福山着。
ここから俎石山までは片道15分ほどのピストン行程となる。俎石山の一等三角点を眺め、すぐ先の展望台へ足をのばす。北側の展望が開けており、目の前には関空が良く見えている。大福山まで引き返し、次は籤法ヶ岳(せんぽうがたけ)へ向う。この山は二つのピークからなっており、西峰から東峰を通過し井関峠に下る。井関峠からは上りに転じ、今回ルートで最高地点の「地蔵山分岐」への登りをこなす。そのすぐ先には展望広場が整備され、そこのベンチで昼食休憩とした。
ラーメンの仕度をしていると、一人のオッサンがやって来て人懐っこく色々話しかけて来る。大きな魔法瓶に氷入りのスポーツドリンクを出してきて、筆者にも一杯ご馳走してくれた。当方は大休憩をとり、1106下山開始。予定通りに鉄塔コースを歩き1222駐車場に帰着した。
お奨め度=3
市街地に近いにも関わらず緑深く、まるで原生林を歩いているかのような気分になる。今回コースは14kmとそこそこ長いが快適な歩道で歩きやすい。ただし夏場はお奨めできない。出会った登山者は18名で案外人気の場所のようだ。