雲取山と言えば東京都最高峰の山(2017m)で有名だが、同名の山が京都北山に存在する。以前より興味を持っていたが、道迷いが多発するという曰くつきの山でもある。今回登るにあたっては、事前に他者の登山情報を徹底的に収集・準備してから歩いてきた。
今年度No.24「小野村割岳」でのアプローチと同ルートを走り、京都市内から花背峠を越える。下って行くと花背の集落に出て、あっけなく登山口である花背高原前BSに到着した(655)。近くの無人駐車場にクルマをおいて、ヒル対策で入念にスパッツを装着。今回は沢筋を長く歩く上に、徒渉が多いのでヒル注意だ。708出発し、廃スキー場脇の林道を登って行く。荒れた林道は細くなって山道に変わる。道端には「3」などと番号のみの標識が時々現れる。
736沢から離れて山腹道で高度を上げる。道は良く踏まれており今のところ迷う心配は無い。744寺山峠に登り着き、今度は下りだ。10分弱で一の谷出合に着き、沢筋の道を上流に向う。一の谷を遡るルートは、何回も徒渉を繰り返す。水量は少ないので特段の問題はないが、ヒルが心配である。821雲取峠に出る。樹木が伐採されており、非常に明るい峠である。少し登った地点で、雲取山へのルートから離れて「雲取山北峰」に登ってみる。この山名は地図には記載が無く、ピークにも手作り標識があるだけだ。しかもそこには「標高約900m」などと自信無さげな数値が書かれている。元のルートに戻り雲取山には851着、山頂は樹林の中で眺望は無い。
小休憩の後、二の谷方面に下る。生い茂ったシダで道が隠れており、地面の状態が見えない。慎重に足を降ろしながら急坂を下る。20分ほどで立命館大学ワンゲル小屋に到着。時刻はまだ9時18分であるが、庭に設置されたテーブル&ベンチで昼食休憩とした。1012出発し、二の谷沿いに下って行く。こちらも徒渉の連続で、飛び石伝いに沢を渡るが、濡れた石、苔むした岩でスリップしないように気を遣う。1028一の谷との合流部に出て、今度は一の谷を遡上する。またまた徒渉を繰り返して、朝通過した一の谷出合に戻った。ここからは来た道を辿り、寺山峠を経て駐車場へと戻った。
お奨め度=4
花背集落から寺山峠を越え、その奥にある雲取山はとても静かで良い雰囲気の中にある。京都北山の静けさとゆるやかな山並みを満喫でき、とても気持ち良い。道標は少ないが踏み跡は明瞭、テープ等に注意して歩けば迷う心配は少ない。なお、沢沿いの道は徒渉が多く合計数十回は沢を横切った。この時期にはヒルに注意する必要がある。