いつもの高校の仲間三名と伊吹山に出掛けた。当初計画では深夜に登山開始し山頂にてご来光を拝んでから下山する予定だったが、天候悪く計画変更を余儀なくされてしまった。
東京から遠征してくるメンバーと近江長岡駅にて待ち合わせ。タクシーを呼んで伊吹山登山口へ移動する。登山口BS付近には下山してきた登山者が多い。支度をして1732歩き出す。「山頂まで6.0km」の標識を見て登山道に入ると、すぐにジグザグの登りだ。M隊長の歩速が早く、一生懸命ついて行く。下山してくるたくさんの登山者とすれ違い、一合目を1752通過。二合目には1806到着した。宿泊するロッジは登山道二合目から左折してすぐのところだ。
「ロッジ山」という何ともストレートな名前のペンションは、三棟の小さなログキャビンからなり、我々四人は一棟をあてがわれる。既に汗だくで、シャワーを使ってサッパリしてから夕食。食事をしながら今後の予定を再検討する。オリジナルプランは仮眠をとってから25時頃に出発し山頂で日の出を見てから下山、ロッジで朝食を摂るというものであった。しかし深夜から雨との天気予報だったので、山頂でのご来光は諦め、夕食後すぐに出発し、登頂したら即下山するととした。雨に遭う時間を最小限にする狙いである。
2015出発、下界の夜景が綺麗に見える。ヘッドライトで足下を照らし黙々と登る。2045三合目、2058四合目と順調に高度を上げる。隊長は相変わらずの早足で、息を切らせて何とかついて行く。ヘッドライトを暗闇に向けると鹿の目が光る。数頭の群れがあちこちで我々を警戒している様子だ。2107合目、2125六合目通過。この辺りから傾斜が強くなり岩場も現れてくる。しかしルートは明瞭で夜といえども危険は感じない。2135七合目、2155八合目を過ぎ2212九合目に到着。
伊吹山の山頂付近はなだらかな地形で、九合目からは緩やかな道に変わり、2228山頂三角点に到着した。眼下の夜景を眺めていると急にガスが出てきて周りがみえなくなる。すぐに下山開始(2245)。23時を過ぎる頃、大粒の雨が降り出す。ザックカバーを取り出し、傘をさして来た道を下りに下る。濡れた登山道はスリッピーで、特によく踏まれた石灰岩には注意が必要だ。長いくだりでクタクタになって2415ロッジに帰着した。その後はログキャビンにてワインや日本酒で宴会…26時半に就寝…
翌朝は0820朝食を摂り、小雨の中を920出発。登ってくる登山者とすれ違いながら1000登山口に降り立った。ふんだんに水の流れる側溝には登山靴を洗うためのブラシが設置されており大変ありがたい。泥だらけの靴を綺麗にしてから、タクシーであねがわ温泉へ行き汗を流す。ここは清潔で大きな施設である。館内のレストランで打上げをして昼食を食べ長浜駅へ。東京から来たメンバーとは米原駅で分かれた。
お奨め度=4
伊吹山は五合目付近から上部は立木が無く、夏場は日射がキビシイ。そのため夜間登山が盛んだ。気象条件の良い夏場のナイトハイクは一興だ。また、今回泊まったロッジ山は小綺麗でセンスあるインテリア、女将も気さくでオススメである。