昨日の三室山に続き、連日の山行である。昨日は西へ走ったので今日は東へと考え、京都府のガイドブックをめくっていたら、北山に小野村割岳という変テコな名前の山を見つけた。少し調べてみるも、山名の由来は不詳という。周回コースもとれるようだが、林道歩きが長くなるので、佐々里峠からのピストン山行とした。
京都南ICから京都市内を北西に横切って鞍馬を通過する。さすがの京都市内も早朝はガラガラだ。府道38号線を北上し花背峠を越える。自転車ツアラーが必死に峠を目指しているのを追い越して、つづら折れの道を走る。広河原から再び山道を行き、佐々里峠には715到着した(高槻から2時間)。峠には6〜7台駐車できるスペースがあり、そこに乗り入れる(もちろん他にクルマは無い)。仕度をして720出発、峠の石室の裏側からハシゴを登る。
わずかな急登をこなすと稜線に出る。20分ほどで灰野と小野村割岳方面との分岐に出る。明確な道標はないので地図で判断。すぐに840mピークを通過する。この稜線は日本海に注ぎ込む由良川と、大阪湾に流れる桂川(大堰川)との分水嶺であり、また京大芦生研究林の南側に接している。つまり北側の谷には昨年歩いた「芦生トロッコ道」が通っている。
尾根上には巨木、奇木、珍木が群生しており、これらを見物するだけでも楽しい。静謐な原始林を、赤テープ・黄テープに導かれて進む。稜線は800〜900mの標高で、中小のピークが連続する(左の登降グラフを参照)。アップダウンを繰り返しながら、徐々に高度を上げるという趣で、案外疲れる。ルート上に道標がほとんど無いので自分の位置が分かりにくく、ペース配分に苦慮する。まだ一時間くらいかかると思って925登り着いたピークが小野村割岳で、少々拍子抜けであった。
山頂からの眺望は、樹林に阻まれて限定的である。頂上でラーメン休憩をとり、下山は来た道を辿った(所要時間;上り125分、下り92分)。佐々里峠からの帰途は京都市内を敬遠することを旨とし、美山に出て、園部から京都縦貫道を亀岡まで走った。亀岡からは得意の山越えで高槻へ(所要二時間半)。
お奨め度=5
ほぼ手つかずと思われる原生林が素晴らしい。京都北山の中でも特に山深い場所でとても静かだ…と思っていたら突然オバサンの喋り声が聞こえてきてビックリ。下山時に11名と12名のパーティ二組に出会った。