兵庫県と鳥取県の県境に位置する三室山は兵庫県第二の高峰である(一番は氷ノ山で1509.6m)。しかしこの山は周回ルートが無くピストンコースになること、高槻からはやや遠いことが相まって登るのを先送りしてきた。梅雨に入ったが一向に雨は降らず、本日も晴れ予報だったので思い切って中国道を飛ばしてきた。
休日の中国道は宝塚付近で必ず渋滞するので、裏道を走り神戸三田ICから中国道に乗り山崎ICで降りる。県道72号線を北上し三室高原の登山口駐車場には820到着。クルマは他に一台も止まっていない。仕度をして833林道を歩き出す。砂利道を15分ほど行くと分岐があり、ここにも駐車スペースがあった。クルマが一台駐車しているのを横目に、さらに荒れた林道を10分上ると、本当の登山口があり、山道に入る。
沢沿いのなだらかな道を行くと2〜3回徒渉。すると山道は沢から離れて山腹を登るようになる。ジグザグに高度を稼いで行くが、傾斜が一定なのでとても歩きやすい。沢音が聞こえなくなると、とても静かな山であることが感じられる。時折聞こえるのは鳥のさえずりだけだ。早めの歩速でどんどん進むと、辺りには岩が増えてくる。938大岩を乗越えると「山頂まで30分」標識。短いロープ・鎖場の下で、下山してくるオッサンに出会う。ここからは最後の登り10分で1010山頂に立つ。
山頂からは360度の眺望が素晴らしい(双眼鏡を覗くと播磨灘まで見えた)。山頂ラーメンを作成しようとザックを開けると重大な忘れ物をしたことに気付いた(顛末は左コラム参照)。仕方なく非常食(おにぎり&どら焼き各一個)のみ補給し1035下山にかかる。来た道を登山口までトントンと下ると、最初に出会ったオッサンを追い越した。言葉を交わすと、道を間違ったと言う。しばらく話をしながら一緒に歩く(上の駐車場にあったクルマはこのオッサンのものだった)。当方は1150駐車場帰着。
お奨め度=5
高槻からは遠くてアプローチが不便(公共交通機関は無い)。しかし静かで非常に気持ち良い山だ。標高差740mも勾配が一定で登りやすく整備されている。空気の澄んだ秋〜初冬がお奨めだろう。是非双眼鏡の持参もお勧めする。出会った登山者は5名。