低山徘徊の記録



M2017 updated 2017-12-23

高校の同窓生(今回は男三人組)で青森県の岩木山へ大遠征してきた。スノーシュウ&フルアイゼンにて登頂の予定だったが、天候不良により思わぬ結果となってしまった。帰路、弘前から高槻までの1282kmはあまりに長かった…


【初日;4/15】
 横浜の自宅を840出発し早めに東京駅に着く。1020発のはやぶさ13号に乗車、新青森まで3時間9分の旅である。車内はほぼ満席。筆者は「はやぶさ号」に乗るのは初めてであり、大宮の次は何と仙台であることにビックリ。1152仙台を発車してから弁当を使う。

 新青森から奥羽本線に乗り換え弘前へ。タクシーで嶽温泉に移動し「山のホテル」に15時過ぎにチェックイン。まずは硫黄臭の強い温泉に浸かる。その後、部屋でビールを飲み18時から夕食だ。この宿は「またぎ料理」が有名とのことで、地酒と共に色々なジビエ料理を追加注文する。翌朝食は弁当にしてもらい、夜のうちに受け取る。夕食後、別の風呂に入り早めに就寝。

【二日目;4/16】
 部屋で朝食弁当を食べ550出発、宿の駐車場から雪道に入り、すぐにスノーシュウを装着する。積雪はまだ2mほどもあるが、雪面は締まっており歩きやすい。スキーの滑走コースをダラダラと登る。次第に傾斜が強くなってくるが、息を整えながら我慢して登る。足下には先行者の足跡がくっきり残っており、これを踏みながら進む。

 スキー滑走コースは樹林が切り開かれているので前方が遠くまで見通せるため時々、先行者の人影を見ることができる。斜度がさらにキツくなると、ワカンを履いた先行者の足跡はカニ歩きになったりする。当方のスノーシュウはズリ下がることはないが息は上がる。だんだんガスが濃くなってきて風も強くなる。高度が上がるにつれ視界が悪くなり、5〜10m程度しか見通せない。標高1250m(八合目)に登り着くと先行者に追いついた。強風が吹き荒び、視界はほとんど無い。ここからは先行者もいなくなったのでトレースも期待できない状況である。更に雪崩の危険も考えられたため、この時点で隊長から撤退の判断が下され、来たルートを引き返すことになった。

 標高が下がるにつれガスは晴れ青空も覗くようになった。つまり岩木山の頂上部のみに雲がかかっている状態なのであった。10時前に山のホテルに帰着し風呂に入る。預けておいた荷物を整理し、11時開店のホテル食堂で打ち上げ。タクシーで弘前駅へ向かい、予定よりも2時間半ほど早い新幹線に乗ることができた。高槻には1956着…


お薦め度=?。今回は気象条件が悪く撤退を余儀なくされた為、評価不能。ただし岩木山頂からは天気が良ければ遠く北海道まで望めるとのことである。撤退した八合目までは、夏季ならクルマで登ることができるので、残った八合目から上部はクルマ利用で来てみたい。


2017-No.15(2017.04.16)
青森県弘前市
総歩行距離=8.52Km
累積標高差;+922m


 


冬季は嶽温泉までしかクルマは入れない。無雪期であれば八合目までクルマで登ることができる。トイレは無し。


■初日昼食
家で作って貰ったおにぎり弁当で、マカロニサラダ等と茹で卵、崎陽軒のシウマイ付き。崎陽軒のシウマイは時々本欄に登場するが、なかなかの逸品である。たまらず車内販売で缶ビールをゲット。

■初日夕食
宿の名物料理は「またぎ飯」とのことで一人用の釜で炊いたものが各自に供される。内容は……であり、若干ご飯が柔らかいがとても美味である。我々はジビエ料理なども頼んだため、またぎ飯を食べきれず、残りをサランラップで持ち帰ったのであった。

■ジビエ料理=========
□鹿鍋
薄い味噌味のスープでキノコ類、ゴボウ、豆腐などと一緒に鹿肉が煮込んである。鹿肉はやや硬いがクセは無い。スープが美味。
□兎ぴょんぴょん焼き
ウサギ肉のBBQ。肉は硬いが鶏モモ肉に似ている。味は濃厚で、やや獣臭い。慣れれば鶏肉よりも美味しいと思えるようになるかも?と言う感じだ。
□鹿肉スペアリブ
こちらは鹿鍋よりも野性味がある。タレの味が強いのに臭みを感じるとは、相当な実力の持ち主ではある。

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■朝食おにぎり(ニ個)
大きめの握り飯で、具は鮭とタラコ。筆者には残念な朝食であった…
■またぎそば
茶そばで、山菜と天ぷら(舞茸、大葉)、豚のスペアリブ2片入りで紅葉おろしが添えられている。蕎麦とスペアリブとの組合せは珍しいが、あまりマッチするとは思えない。出汁と天ぷらは大変美味しく、紅葉おろしの辛味が良く効いて憎い組合せである。

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