低山徘徊の記録



M2017 updated 2017-12-23

和歌山県と大阪府の県境尾根を歩いた。三国山と言う名の山は各地にあるが、ここは紀伊、和泉、河内の三国境であったことに由来する。山里は春の陽気であったが、標高800mを越えると雪が残っており、燈明ヶ岳からの山道はトレースが無く断念し林道を延々と歩くハメに陥った。

 和歌山県かつらぎ町にある「文蔵の滝」駐車場をめざしてナビをセットすると、阪和道岸和田和泉ICから国道480号線で山越えの道が検索された。国道とは思えぬ細い山道をクネクネと走り645目的地着、656出発する。この辺りは山の斜面に集落がへばりつくように点在している。集落の生活道路のような狭い舗装路を歩くが、なかなかの急坂である。一時間弱かけて堀越観音に着く。すぐ近くに公衆トイレがあったので覗いて見ると非常にきれいでウォッシュレットまで設備されている。

 さらに林道を進むと蔵王峠に至る。右折し「鎌のタワ(多輪)」というピークに登る。看板には「葛城経塚二十八宿第18番」とあり、行場のようである。一服していると、割と近い距離から猟銃の発砲音が聞こえてくる。物騒なので早々に蔵王峠へ戻り、再び林道を行く。822ようやく林道から別れて山道に入るとすぐに展望台がある。この辺りから残雪地帯となり、足を踏みしめながら登り831燈明ヶ岳(東の灯明ヶ岳)に到着。

 さて、この頂上からは県境尾根を歩く予定だったが雪の上にはトレースが全く無い。道形も不明瞭なので無理せず林道に戻る。この林道は近畿自然歩道となっており、尾根とほぼ平行しているので三国山へ行くには問題ない。922神野分岐に到着、帰路はここから駐車地へ戻る予定である。そのまま林道を進むと、けたたましいエンジン音をたててオフロードバイク野郎が数台すれ違って行った。何とも興醒めではある。

 七越峠から右折し三国山には958到着。山頂部には巨大なレーダー設備が陣取っている(国交省大阪航空局三国山航空路監視レーダー局舎、とある)。休憩する場所もないので来た道を戻り、神野分岐にてラーメン休憩とした。ラーメンを食べ終えて珈琲を楽しんでいると、再びバイク野郎が通り過ぎる。良く観察すると、通りすがりにヘルメットを下げている、つまり挨拶をしている様子なのである。顔つきもオッサン風なので、特に許すこととしてやり過ごした。

 駐車場に戻ってから「文蔵の滝」を見物しようと近くまで行くと鳥居と祠がある。しかしその奥にある滝の本体が見えない。深く浸食された岩洞が直角に曲がっており、その先にある滝には近づけないのだ。水しぶきのみが流れて来る。滝も行場となっているらしく、その作法を記した看板がかかっている。

 帰路、立派で新しい道路があったので(ナビでは非表示)、走ってみる。すると長大な鍋谷峠トンネルを抜けてあっという間に大阪府側に出ることができた。しかしその後渋滞につかまり20分ほどロス。渋滞の原因は、このトンネルが昨日(4/1)開通したばかりで、それを祝うセレモニーが行われていたためであった。


お薦め度=2。燈明ヶ岳山頂からの登山路が不明だったため林道を使ったが、これは面白くない。今回全行程の98%は林道歩きとなってしまった。出会った登山者はゼロ、バイク野郎は10人(台)。


2017-No.14(2017.04.02)
和歌山県かつらぎ町
総歩行距離=15.87Km
累積標高差;+980m


 


文蔵の滝駐車場は10台ほどとめられる(無料)。トイレは堀越観音の上にあり(本文参照)。


寿がきやの「台湾ラーメン」(袋麺)を試した。なぜか「名古屋名物」と謳われている。本年は二回も台湾土産のラーメンを紹介したが(No.2とNo.12参照)、それらと比較したいとの考えもあっって購入。お味は…スープの香味は台湾製即席麺に近くスパイシーな香草が特徴的で、味は辛い。麺はごく普通である。このラーメン自体は残念なものだったが、今回オプションで入れた頂き物の焼豚(鎌倉ハムの「鎌倉煮(和風豚角煮)」)が素晴らしかった。素直な醤油味でとても食べやすくクセがない。レトルト品のため、非常に柔らかく、台湾ラーメンに入れるには惜しい逸品である。

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