奈良県宇陀市の山へ足をのばした。額井岳は「大和富士」とも呼ばれる山で、麓から見る姿が富士山に似ていることが由来だそうである。この地域には歴史の古いものが多く、下山後に「山部赤人」の墓に寄って来た。
三連休の初日で道路が混むかと心配したが、渋滞無く近畿自動車道、西名阪道を走ることができた。登山口の十八(いそは)神社には八時前に到着、東海自然歩道となっている舗装道路路肩に駐車する。802出発、まずは神社へお参りし安全登山を祈願する。登山道は神社の鳥居左手から始まる。山道を13分歩くと林道に出るが、道標に従って左折、その先70mで右折して再び山道に入る。
ルートは杉の植林地を行く。ダラダラとした登り道を歩き、838峠に到着。道標には「大和富士0.3Km」とあるが、ここから露岩を交えた急登に変わる。しかしわずかの我慢で850あっけなく額井岳の山頂に到着した。以前は展望台があったらしいが、残材が散乱しているのみで、周囲の樹々も生い茂り眺望は得られない。小休憩の後、戒場山をめざして尾根道を進むと、最初はロープの張られた激下りだ。916電波反射板の横を通過。銘板を見ると「水資源開発公団」とあるが、何の為の施設か良く分からない。快適な尾根道を上り下りし、最後は急坂に息を切らせて953戒場山に至る。山頂部は林の中で全く展望はない。日射しも入らず薄ら寒いが、ラーメン休憩とした。
戒場山からは戒長寺へと下山するが、これはあっという間だった。寺の境内には「お葉つきイチョウ」なる巨木がある。説明を読むと「種子を葉につける」種類とのことで、イチョウが「胞子を葉につける下等なシダ類」と「高等な種子植物」との中間性を帯びている、とのことで珍しいものだそうだ。その後、東海自然歩道(舗装路)を歩き、山部赤人の墓を経て駐車地に戻った。朝は他に一台もクルマが無かったが5台に増えていた。
お薦め度=3。ルートは明瞭で額井岳までは道標も完備されている。その先は赤テープ頼りに歩くことになるが、見逃すことはまずない。標高は低いが案外汗を絞られる。特に戒場山への最後の登りはキツイ。出会った登山者は一名。