低山徘徊の記録



M2017 updated 2017-12-23

高校の友人グループ5名でスノーシュウ遊びに草津白根山(百名山)へ出かけた。今回はガイドに案内して頂くツアーである。無理の無いコースと絶好の天気に恵まれ、複雑な白根山の火口カルデラ群を眺めながら歩く非常に気持ちのよい山行となった。


【初日】
 9時過ぎに自宅を出て戸塚駅にて次回の山行、西吾妻山への切符を購入。スムーズに買えたので上野駅には早めに到着した。構内のコンビニで翌日の昼食用にパン等を購入し、喫茶店にて時間調整。M隊長とホームで挨拶し特急草津83号に乗り込む。大宮にてN氏が斜め前に着席。後ろの車両に乗っている女性2名に挨拶がてら顔を見せに行くと、はや宴会の最中で赤ワインをご馳走になる。その後車中にて、自宅で作ってもらったオニギリ弁当を食す。

 長野原草津駅よりJRバスで草津温泉へ移動し、ホテルの送迎バスに乗り換え14時過ぎに「草津温泉ホテルビレッジ」着。ロビーで地ビールを飲みながらチェックイン時間を待つ。宿泊はログキャビンで、フロント棟からクルマで送迎してくれる。荷物を整理してから、スノーシュウの足慣らしを兼ねて林間をフロント棟まで歩く。温泉に浸かり1730からの夕食を待つ。バイキング夕食の後、歩いて湯畑へ。草津温泉一番の観光スポットだけあり、夜でも凄い人出だ。ホテルに戻り、部屋にてミニ宴会をして就寝。

【二日目】
 6時にコテージを出発しフロント棟へ。朝風呂を使い715から朝食バイキングを摂る。845ガイドさん(小池氏)にピックアップしてもらう。天狗山からシャトルバスで白根火山ロープウェイ山麓駅へ移動し、ロープウェイから本白根コマクサリフトを乗り継ぎ1050スキー場の最高点に到着。

 ここからいよいよスノーシュウ開始、割と簡単に本白根山頂上に登り着く。この山頂には冬しか訪れることができない。理由は、山頂付近はコマクサの植生保護区になっており、夏の登山道が存在しないためである。しかしコマクサ地帯は冬には雪の下となるため、その上を歩くことが可能で、山頂に到達できるのである。天気良く、周囲の山々の眺めが素晴らしい。

 白根山にはいくつもの火口跡があり、カルデラ縁に沿って歩く。歩道最高地点を過ぎ、少し下った所から火口原へ向けて30m程「尻セード*」で滑り下る。雪面は固く締まっているので良く滑り気持ち良い。火口原を横切って反対側の縁を木段で登り、展望地点にて昼食休憩とする。昼食はパン3個のみ、動いていないと風が冷たい。「エビの尻尾」と呼ばれる成長した氷の造形が、そこここに付着している。ガイド氏は周囲の山や地形について詳しく説明してくれるので、その間は休憩時間となり歩行は楽だ。

 午前中に上ってきたリフトを使わず、林間の急傾斜を降りロープウェイ山上駅へ下山しスノーシュウツアーを終了した。その後ガイド氏に湯畑前にある「御座之湯」へ送ってもらい、ガイドツアーは終了。汗を流した後(入浴料¥600)、二階の大広間にて荷物のパッキングを行いバスターミナルへ。喫茶店にて軽く打ち上げを行ってから帰途についた。長野原草津口1750発の普通列車で高崎へ移動し、新幹線に乗り継ぎ東京駅経由で帰宅した。

*グリセードという、登山靴で雪面を滑降する技術があるのだが、「尻セード」とはお尻をソリ代わりにして雪の斜面を滑り降りること。


お薦め度=5。ロープウェイやリフトで一気に高所まで行けるので、その後は標高差少なく楽しい雪遊びができる。眺望は素晴らしいの一言である。今回は天気が良く、トレースも多数あったのでガイド氏不在でも歩くことができたと思われるが、ルートに精通した人がいなければ危険な場合もあるだろう。


2017-No.08(2017.02.25-26)
群馬県吾妻郡草津町
総歩行距離=3.96Km
累積標高差=281m/-404m

 


今回は電車バス利用だったが、車の場合は天狗山駐車場を利用する(広大、無料)。トイレはロープウェイ駅やその周辺に多数ある。


今回は荷物を軽くすること、休憩時間が短いことを勘案し山での食事はパンのみで簡単に済ませた。パンはヤマザキのランチパック(とんかつとたまご)及びホテルの朝食バイキングからチャッカリ持ち帰ったデニッシュ二個である。

ホテルバイキングは品数が多く、品質も平均点以上で満足度は70点である。夕食では筆者以外のメンバーはタラバガニの解体に集中し、残骸の山を築いていた。肉系のメニューも豊富にあったので、筆者としては特に不満はない。


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