昨日に続き、土日の連チャン徘徊だ。今回はガイドブックに収載されていて、気になっていたコースを歩いてみた。中山連山は市街地を取り囲む山々で、歩いているとふと近くから子供の声が聞こえてくるような裏山徘徊である。
出発地点は清荒神(きよしこうじん)の駐車場で、下山後は阪急宝塚線の山本駅から清荒神駅まで電車で戻る予定である。ハイキング道に入る前に清荒神清澄寺を参拝する。駐車場に戻り、750大林寺への石段を登る。ここが登山口で、墓地を過ぎると山道に変わる。山は背の低い樹木で覆われ、市街地の近くとは思えない雰囲気だが、すぐ近くにマンションが見えたりする。登山道は良く踏まれ、バリエーションルートが縦横に走っているのでややこしい。
中山寺奥の院を目指して登って行く。途中、林道を横切り、最後は林道を歩いて839奥の院着。毎日登山と思しき登山者が次々にやって来る。奥の院の裏手を登ると尾根道となる。しばらく行くと作業員が「松食い虫」対策工事を行っている。感染した幹や切株などに薬剤を散布してビニールで囲っているのである。その脇を通過すると鼻を突く匂いが強烈だ。辺りは燻蒸中のビニール養生だらけである。
中山連山の最高地点を目指すが、それらしき場所には何の標識もない。二等三角点がポツンと埋まっているだけである。その場所で一服休憩し尾根道を進む。展望の良いピークを過ぎたところでルートを間違えてしまった。道がだんだんと狭くなるので変だと思って引き返したのだが、肝心な分岐点に標識がないのが不思議である。気を取り直して小さなアップダウンを進んで行くと、有名な「60mの岩場」に出た(1110)。ここは露岩の急斜面が続く場所だが、手がかり・足がかりが豊富なので苦労することは無い。スリップしないように注意して降りると、すぐ脇に民家が見える。ここが下山地点だと勘違いして二度目の道迷い。
犬の散歩中のオッサンに道を尋ね、結局遠回りして阪急山本駅に1155到着した。清荒神駅まで電車で移動、その後は参拝道を行くのだが、これが面白い。駅から寺まで1Kmほどの距離があるが、道の両側には色々な店がずらりと並んでいる。土産物屋、食べ物屋、喫茶店、薬屋などなど。途中の食堂でソバを食し、13時に駐車場へと戻った。
お奨め度=2。気楽な裏山徘徊気分で出かけたが、道標が少なく二度もルートロストしてしまった。市街地近くだからと言ってバカにしてはいけない。一方、清荒神の参詣道は非常に興味深い。出会った登山者は60名以上。