高槻から天理までは高速を使うと案外近く、80分ほどの距離である。そのためいつもより遅く7時前に出発した。名神・近畿自動車道・西名阪道を順調に走り815長岳寺に到着、その駐車場を借りる。本来ならば天理市トレイルセンター駐車場を利用するつもりだったが、現在改修工事中のため閉館している。トレイルセンターとは「山の辺の道」散策の拠点として整備されているものだ。正にこれから登る竜王山と平野との境界が「山の辺」となっている。

　駐車場ではオッサン一人の登山者が出発するところで、当方も仕度をして826歩き出す。しかし登山口が分からず、見当違いの道に踏み出してしまった。10分ほど行くと石仏の点在する山に入り込み、ルートを誤ったことに気付き引き返す。適当に長岳寺方面へ下ると境内に入り込んだ。立派な本殿を眺め、「ボケ除け地蔵尊」を入念にお参りしてから寺を出る。すると竜王山への道標があり一安心、狭い舗装道路を登り857登山口に辿り着いた。

　登山道はU字型に深く抉れており、その湿った谷間を登る。30分ほどで不動明王石像が出迎えてくれる。擬木階段の多い道をゆっくりと登り、1000林道に合流。ここにはトイレや東屋が整備されている。林道を5分歩くと再び山道となり、1013竜王山山頂に到着。頂上からは大和平野が一望できるのだが、薄曇りで視界はあまり良くない。説明看板によれば明石海峡大橋まで見えるらしい。平坦で広い台地状の頂上部にはベンチも数台設置されており、昼食休憩とした。

　1109下山開始、長岳寺奥の院に寄るが石像一体が建っているだけである。その後は階段道をトントン下る。途中、「竜王山古墳群」との看板があるが、どれが古墳なのか良く分からない。周囲の、こんもりと盛り上がった小山が古墳なのかも知れない。12時に林道に出ると、楽な下り道となる。崇神天皇陵（行燈山古墳（あんどんやまこふん）と言うらしい）を半周するように回り込み1227駐車場に帰着したが、この時間となると山の辺の道を散策する人々が多い。

【参考】この辺りは古墳の宝庫である。←これを見れば「古墳だらけ」だ。