
午後から下り坂の天気予報だったため、近場で雪の少なそうな山を選んだ。大船山は兵庫県三田市に位置するが北摂山群の一部である。カナディアン大磯というキャンプ場に駐車し周回ルートで歩いてきた。
中国道を豊中ICで降り、国道176号線、173号線で猪名川町へ北上する。その先は「北摂里山街道(県道68号線)」で西へ。ナビに導かれ波豆川(はずかわ)集落に入る。道路には日陰にわずかな雪が残る程度だ。キャンプ場に645着、駐車料金500円となっているが支払い方法が分からないので、そのまま657出発する。
まずは走ってきた道路を1.5Kmほど波豆川BSまで戻る。その向かいが登山口で、最初の町仏が迎えてくれる。林道を行くと、電気柵が行手を通せんぼしている。「電気柵使用中」の注意書きがあるが、水平に四本張られた電線を潜らねば先に進めない。電線の間隔は30cmほどで触れずに潜ることはできないため、リュックを降ろし電線の向こう側に放り投げる。筆者自身は、電気の流れていないことを祈って、エイやっ!と電線を上下に手で広げて通過する。幸い何事も無かったが、登山道にこんな物騒なモノを設置するとは迷惑である。
さて、町仏の並ぶ「町石道」は荒れており、足下は岩がゴロゴロで倒木も多い。道標は少なくテープ類も見当たらない。薄い踏み跡を辿って登って行く。山道になると、時々虎ロープが張られていて、これは手掛かりと言うよりはルートを示すためのロープのようだ。756ヤマザクラの巨木を過ぎると、すぐに「舟寺」跡に到着。説明板には1499年に廃寺となったとある。ここを過ぎるとすぐに頂上への分岐となる。
分岐からの登りは非常な急坂で、グイグイ高度を上げる。山頂には817到着、立派な方向指示板が立っており、色々な山の方向とそこまでの距離が示されている。南東方面の展望が良好で、朝霧のかかる里山が美しい。さて昼食ラーメンのタイミングであるが、時間が早過ぎるので、朝食ラーメンである。陽は出ていないが風もないため、さほど寒さはない。ゆっくりと休憩してから下山にかかる。周回コースを歩き、945駐車場に戻った。
駐車料金を払うべく、キャンプ場の受付けに行くも無人である。見回すと電話が置いてあり、用のある者は電話するように掲示されている。その番号に掛けると、「今は手が離せないので料金を置いておいて下さい」というので500円玉をカウンターに放置してきた(不用心ではある)。
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お奨め度=3。気軽に登れる点、および山頂からの展望が良いのでお奨めできる。春または晩秋に散歩するのが良いだろう。ハイカーは多いらしが、今回出会った登山者はゼロ。








