M2016_2_No.50


大阪府と奈良県の県境にある二上山は、何度かその麓を通過したことがあり気になっていた山である。今回、軽く登れる山で2016年50回目の山行として選択した。二時間ほどのコースタイムのお手軽ハイキングである。

 高槻を7時に出発、あえて高速道路を使わずに845道の駅「ふたかみパーク當麻」に到着した。駐車場で仕度をして858出発、集落の中を歩き登山口へ向う。すでに下山してくる人達とすれ違うが、中高年ばかりで毎日登山のようだ。911「傘堂」という変わった建物に到着。説明板には「真柱一本で屋根を支える独特の姿」とあり不思議な建造物である。溜池の縁を回り込んで鳥谷口古墳を過ぎ、細い舗装道路をしばらく行くと祐泉寺に着き、ここが登山口である。

 「馬の背→」という小さな看板に導かれ、沢沿いの道に入る。岩に降り積もった濡れ落ち葉が滑りそうだ。要所には階段が付けられており、ルートは整備されている。沢を詰めて行くと尾根へ上がる木段の連続となり、息が上がる。しかしわずかな我慢で951「馬の背」と呼ばれる尾根に登り着く(ここには立派なトイレあり)。この地点から左折すると雌岳、右折で雄岳であるが、まずは雌岳を目指す。階段を少し登り10時ちょうどに雌岳山頂に到着。山頂は広く、巨大な日時計のモニュメントが設置されている。樹々が成長して眺望が一部遮られているが、大阪側、奈良県側が見えている。

 雌岳(474m)からは馬の背に戻り、雄岳(517m)へ向う。木の階段を黙々と登り1019頂上着。こちらの山頂部には大津皇子(天武天皇の皇子)の墓があり、現在でも宮内庁が管理しているとのことである。頂上の一角に座り込み昼食休憩を摂る。1042下山開始、登ってくる人と多くすれ違う。その中で一人のオッサンがやけに大きな荷物を背負っているので良く見ると、何と折り畳み自転車とリュックを束にして担いでいるではないか! 驚いて思わず写真を撮ってしまった。あの自転車は何のため?下山口から登山口へ戻る手段だろうか?不思議な人である。その後は階段道をひたすら下って1130道の駅に帰着した。

本コースのおすすめ度=4

簡単に登ることができ、危険度も無い。しかし一気に高度を上げて一気に下るため案外体力を要する。人気の山のようで、出会った登山者は43名。

新規ギア

筆者は今月、還暦を迎えたのだが、会社の人達から色々な祝い品を戴いた。山用品としては、
 (1)ヤマノモリ安全登山アクセサリーyamanomori2.jpgDSCN3639es.jpg
 (2)山専用魔法瓶(専用断熱ケース付き)
 (3)山用の毛糸帽子
を頂戴したので早速利用してみた。
(1)の「ヤマノモリ」アクセサリーとは、登山靴の紐に装着する「お守り」であり、八咫烏の姿が彫ってある。その意味は「熊野の険しい山道を進む神武天皇を道案内した三本足の霊鳥・八咫烏をシンボルにしたもの」だそうだ。
(2)については「山頂ラーメン」の項参照。
(3)は二回目の使用、大変暖かく結構な品である。

登山ルート

2016-No.50
奈良県葛城市
総歩行距離=3.79Km
累積標高差=488m
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駐車場とトイレ情報

駐車場は道の駅「ふたかみパーク當麻」を利用(もちろん無料)。道の駅にトイレがある他、馬の背にも清潔なトイレが設置されている。

山頂ラーメン

今回はカップラーメン(マルちゃん、ワンタンラーメン)を試したが、バーナーとコッヘルは使わずに「山専用魔法瓶」に熱湯を入れてその性能を試してみた。カタログには「6時間後に77℃キープ」とあるが、感覚的には80℃くらいはある。これを熱湯の必要なカップラーメンに注いで4分(標準は3分)待つ。結果は…十分に食べられる程度には麺が戻っている。ワンタンは部分的にシャリシャリとしており少し残念。
さてラーメンのお味だが、スープはごく普通の醤油味でゴマ油風味が利いており食べやすい。麺はコメントする点が全くない。ワンタンは3ヶ入っているのだが、全く味も素っ気も無い。ワンタンメンだから入っていて当然なのだが、何故そこに存在しているのか問い質したい気がする。存在意義が分からないワンタンではあった。
「山専用魔法瓶」はコッヘル・バーナー・ガスなどを持つ必要がなく、リュックの荷物が大幅に小さくなる優れものである。500mlのお湯はカップラーメンとレギュラーコーヒーの両方を調製するのに丁度よい容量であった。
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